謎の遺跡 トンカラリン【熊本県和水町】

 

 

今日は、熊本県和水町の
謎の隧道遺構 トンカラリンにきました。

 

ここは、江田船山古墳がある清原台地に位置し、
全長は464.6メートル。

 

 

自然の地隙や人工の石組暗渠で構成されています。

 

 

「トンカラリン」の名称は、穴に石を投げ込むと「とんからりん」
という音が聞こえることからつけられたという説があります。

 

 

「トンカラリン」遺跡が謎の洞窟と言われる所以は、
民間伝承もなく、誰が、いつ、いったい何の為に建設したのか、
いまだ不明だということです。

 

排水路説、古代信仰遺跡説、朝鮮的信仰遺跡説
があリますが全ては仮説にすぎません。

 

考古学者の吉村作治さんが、トンカラリンは、
「内部の傾斜角度がエジプトのピラミッドと同じで、
石組みにも共通性がある」といわれてました。

 

立ち入り禁止びっくり

 

熊本地震の影響でしょう、

和水町でも震度6弱の揺れが観測されてます。

 

謎が多いトンカラリンですが、

その謎を解くヒントになるかもしれない物が

近隣の遺跡から出土しています。

 

 

1994年、トンカラリン周辺に存在する

前原長溝遺跡から頭部の長い変形頭蓋骨が発掘されました。

 

この頭蓋骨の主は弥生時代中期頃、
支配階級にあった女性とみられていて同様の特徴を持つ頭蓋骨が、

1997年にトンカラリン近くの松坂古墳からも発見されました。
 

 

 

変形頭蓋骨は南米などでよくみられる風習で、
部族の指導者や、シャーマンや神官など神に仕える者が、

一目でその役職に就いていると解るように
人為的に頭骨を変形させるものです。

 

 


 

ここは、随穴信仰に基づく
宗教祭祀遺跡ではないかと思われます。

 

 

 

2001年の調査の結果、更に奥へ続く
第2のトンカラリンが発見された事から、

まだ知られていない第三、第四のトンカラリンが
発見される可能性も考えられます。

 

 

今後、さらなる調査が行われることで、
トンカラリンの真実が明らかになるかもしれません。