垂仁天皇時代に創建。古くは高千穂皇神社として

「続日本後記」「三代実録」にもその記述があり、

平安時代以来1200年以上の歴史を持つ古社です。

 

神社の伝承では、天慶年問(平安時代938年-947年)、

豊後の豪族.大神惟基の子・政次が、二田井家の養子となって家を興し、

十社大明神を高干穂郷の総社として崇め、広く郷民の信仰を集めた。

 

かつて高千穂郷には554社もの神社があり、

その中でも格の高い88の神社を「高千穂八十八社」と言う。

※高千穂郷(現在の高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町、諸塚村)

 

高千穂神社は、その「高千穂八十八社」の総社として信仰を集めてきました。

 

御祭神

主祭神は高千穂皇神(たかちほすめがみ)と十社大明神

 

高千穂皇神(高千穂皇神は以下の6柱の総称)

  瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)

  木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

  彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)

  豊玉姫命(とよたまひめのみこと)

  鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)

  玉依姫命(たまよりびめのみこと)

 

十社大明神(神武天皇の皇兄、三毛入野命とその妻子神9柱の総称)

  三毛入野命(みけぬのみこと)

  妃神鵜目姫命(うのめひめのみこと)

  御子太郎命(みこたろうのみこと)

  二郎命(じろうのみこと)

  三郎命(さぶろうのみこと)

  畝見命(うねみのみこと)

  照野命(てるののみこと)

  大戸命(おおとのみこと)

  霊社命(れいしゃのみこと)

  浅良部命(あさらべのみこと)

 

荒立神社・四皇子社

猿田彦大神・天鈿女命(荒立神社)と

 神武天皇・五瀬命・稲氷命・三毛入野命(四皇子社)を祀る。

 

稲荷社

事勝国勝長狭神と大年神を祀る。

 

社殿東側の脇障子には、高千穂を荒らしまわっていた

鬼八(きはち)という悪神を退治する

三毛入野命(みけいりののみこと)の神像が彫刻されている

 

秩父杉

ご神木は樹齢800年といわれる「秩父杉」

鎌倉時代、源頼朝の代わりに天下泰平の祈願に高千穂神社を参拝した畠山重忠(はたけやま しげただ)が自らの手で植えたと伝わり、畠山重忠の出身地が秩父だったので「秩父杉」と名付けられました。

 

パワースポット「夫婦杉」

2本の大きな杉の根元が一つにつながっていることからそう名付けられました。

夫婦杉のご利益は夫婦円満や家内安全、そして子孫繁栄です。

夫婦が手をつないで杉の周りを3回時計回りにまわると願いが叶うといわれています。

 

鎮石

本殿東後方に「鎮石(しずめいし)」と呼ばれる石が柵に囲まれています。

伊勢神宮を建立したといわれる第11代垂仁天皇の勅命によって、

高千穂神社建立の際に用いられたと伝わっている石です。

 

神楽殿

神楽殿で毎晩20時より1時間、三十三番の神楽の中から

代表的な4番「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」

を公開されています。

 

 

宮崎県のパワースポット 高千穂神社【天孫降臨の伝承地】