白角折(おしとり)神社は、創建年代は定かではありませんが、

貞観15年(西暦873年:平安時代)に、従五位下を授けられた

由緒ある古社です。

 

 

城原川が谷より平野部に流れ出る水口の川沿いに位置しており、

川(水利)を治める重要な地点に鎮座して、高志宮、櫛田宮とともに

神埼荘の三所大明神として崇敬されています。

 

祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。

 

 

白角折(おしとり)の名称は、日本武尊が熊襲征伐のときに

白角折神社から的に向かって矢を射たという伝説から

幣作りのおしとり部と関連があるという説、

西方の国を制圧するときに鳥が白い角を持ってきて、

戦況が有利になったことから「おしとり」と呼ぶようになったという説があります。

 

白角折神社には、昭和40年(1965年)、

佐賀県の天然記念物に指定された

樹齢1000年を越える堂々たる楠の大木があります。

 

この大楠は樹高約26m、根回り約27m、1000年を超えた今でも、

まだ成長の途中という、県下でも代表的な見事な楠の巨木です。

 

平安時代から三所大明神(サンショダイミョウジン)の一つとして

崇められてきた白角折神社は、

櫛田宮(クシダグウ)のクシナダヒメ、

高志神社(タカシジンジャ)のスサノオノミコトの

ふたりの神様とともに、

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が神埼を守る御祭神として

祀られています。

 

白角折神社は、明治44年に神埼市神埼町的にある

仁比山神社に合祀され、御神体は仁比山神社に移されました。

 

鎮座地:佐賀県神埼市神崎町城原