前回に引き続き、材割りした幼虫達の結果報告です。

今回は主に標高400m~1200m程のエリアで得られた幼虫になります。

 

 

■ミヤマクワガタ

 

 

 

ミヤマは主に標高400m~800m程のエリアで採集。

予想と違って固い立ち枯れの根部に入っていました。

 

 

♀の3齢は1頭を残して全て羽化。

一方、♂は3齢後期で採集した幼虫が1頭羽化しただけ。

 

 

これがその♂君です❤️

お尻より先は肉眼では確認できるのですが、画像には収まらず(゚ー゚;A

推定63mm前後かなぁ…

 

採集時9gでしたが、3齢後期だったこともありその後伸びませんでした。orz

早くその全貌を見てみたいですが、グッと我慢して来年まで寝かせます。

70mmに達するには15g程必要そうなので、この辺りが大型幼虫のラインになりそう。

 

結局、ミヤマと同定した幼虫は全てミヤマで合っていました。

しかし前回書いた、スジクワの3齢との同定ミスが1件ありましたので…

 

<ミヤマクワガタ 同定率 : 90%>

 

 

 

■アカアシクワガタ

 

 

 

アカアシは、ミヤマやヒメオオ狙いの材割の副産物として採集。

標高は700m~1200m程。

やや体積のある、湿度の高い程々に朽ちた材にまとめて入っていることが多かったです。

 

 

この材からは大量の幼虫と成虫が… (*´Д`*)

 ミヤマと違って、地上部にも普通に入っていました。

 

この材から出た3齢幼虫を、5頭程お持ち帰り。

結果、1頭だけコクワで羽化、後はアカアシで羽化してきました!

 

 

アカアシは14℃でも蛹化→羽化できる、低温に特化した虫。

春先からモリモリマットを食べて、初夏には羽化しちゃいました。

 

 

♂も♀も完品で羽化。

幼虫期間が短いので、9月産卵でも屋内なら初夏には羽化してきます。

ですので、実は保冷設備無しでもブリードできるんです🎵

 

と、いうわけで…

 

<アカアシクワガタ 同定率 : 80%>

 

 

 

■オニクワガタ

 


 

 

オニクワガタはヒメオオ採集時に、地面に転がっていた倒木下部より採集。

標高は1200m程。

 

KBファームの栄養フレークEXで6頭をまとめ飼い。結果は…

 

 

全てオニクワガタで羽化してきました!

(2頭途中で☆)

 

 


♀はこの一頭だけ羽化。

ブリードするか考えましたが、活動後5日程で唯一の♀が☆に…

♂達をしばらく飼育した後、標本として残しました。

今度は野外で活動中の個体も見てみたいです!

 

<オニワガタ 同定率 : 100%>

 

 

 

■ルリクワガタ

 

 

 

ヒメオオ採集と同日に採集。

標高は1200m程。

トウカイコルリと、ホソツヤルリの両方を採集できたはずでしたが…

 

なんと1頭も羽化させられませんでした (´;ω;`)

多頭飼育が仇になったか、マットが悪かったか…

今度飼育する時は、割りカスを持ち帰ってミキサーで砕いた物で飼育してみます。

 

成虫の画像がないと寂しいので、採集時の成虫画像をどうぞ(゚ー゚;A

※Mさん採集の個体

 

 

 

 

今回は羽化成虫が0頭でしたので、同定率は不明としておきます。(-"-;A

 

<ルリクワガタ 同定率 : ?%>

 

 

 

■ヒメオオクワガタ

 

 

 

標高1200m程の、ブナの立ち枯れより採集。

3齢幼虫のみを数頭持ち帰りました。

KBファーム栄養フレークEXと、北斗恵哉園のクワガタマットで半分づつ飼育。

数頭落ちましたが、全てヒメオオとして羽化してくれました(*´ω`*)

 

 

残念ながらどちらのマットでも成長はほとんどせず、ただ羽化してきた、という感じ。

なので最大でも40mm程度でした。

 

 

しいて言えば、♂も♀も全て完品で羽化してくれたのが良かったです!

まとめ飼いしたからか、ほぼ羽化ズレなしでした。

と、いうわけで…

 

<ヒメオオクワガタ 同定率 : 100%>

 

 

ただ、毎回同行してくれた人に同定を頼っていたので、私自身ではちょっと怪しい…(笑)

特にアカアシとの識別はできるようにしておきたいです!

 

 

以上、材割幼虫達の、その後でした!!

今年はコロナの影響で採集仲間との材割りは実現するか不明ですが…

現地集合にすれば大丈夫かな?

 

私個人でも目標を達成できるよう、精進したいと思います。

(`・ω・)ゞ