上の歯の痛みが治まってから、しばらくして、歯の歯石取りをしてもらいました。

 すると、しばらくしてから奥歯が急に痛み出しました。

 慌てて、施術してもらった歯科医院に連絡してみると、多分、知覚過敏とのこと。それで、知覚過敏用の歯磨きで磨いたとろ、2~3日で痛みは収まりました。

 

 ところが、1か月後に再度痛みが再発し、猛烈な痛みに変わっていきました。

 慌てて、歯科医院に行って知覚過敏の原因部分を治療してもらったのですが、翌日も痛みは治まらず、神経を抜くことになりました。

 それでも結局痛みは治まらず、それから1カ月間は、何度か治療をやり直したのですが、これといった効果もなく、苦しみ続けました。

 痛み止めの薬を飲みすぎで、胃の調子も崩し、歯の激痛で話すこともままならなくなり、疲れ果てて抜歯してもらうことにしました。奥歯なので、かなり痛かったです。。。。

 

 ところが、10日後くらいに今度は、前に神経を抜いた上の歯がまた痛み出しました。

 それから、2か月くらいは痛み止めを飲んだり、歯茎にレーザーを当てたり色々しましたが、効果がなく、精神的にも参ってしまいました。

 痛みが強い時は、夜に徘徊するなど、もうダメだと考え、自分でも危なかったと思います。

 

 そんな危なっかしい日々を過ごしていたのですが、ある時、妻からペインクリニックのある大学病院を教えてもらい、試しに行ってみることにしました。

 そこでは、歯科の色々な検査をしましたが、歯に問題はなく、先生からは脳(心)の問題と言われて、メンタル系の薬を処方されて帰りました。

 

 にわかには信じがたかったのですが、試しに薬を飲んでみたところ、2日後には嘘のように痛みが引きました。

 その後も2週間、その薬を飲み続けたところ、すっかり痛みは消えました。

 

 こういう痛みを非定型歯痛というそうで、酷い場合は、全部の歯を抜いてしまう患者さんもいらっしゃると聞きました。

 腰痛と同じように「ない」痛みを「ある」と脳が認識していたのだそうです。

 

 あの時、病院を教えてくれた妻には今でも本当に感謝しています。

 もし、あのままだったら、自分はどうなっていただろうか、と想像するだけでゾッとします。

 

 腰痛は経験しましたが、まさか、歯でも同じことがあるとは思いもせず、1年近く格闘してしまいました。

 

 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。