ユーロ圏各国は24日、ギリシャへの資金支援再開を見送りました。
今日はこのニュースです。
これは24日の財務相会合で決まったもので、ギリシャはますます崖っぷちに追いやられました。
この資金支援「再開」は、2月に決まった支援延長を一度凍結していた件の「再開」です。
これを、見送りました。
しかし、今回はギリシャが悪かったようです。
今回の財務相会合に際して、水面下で歩み寄りを促してきたEUに対し、ギリシャは沈黙を貫いてきました。
また、今回の会合に使う資料すら、提出しなかったといいます。
会合では、「政治の素人か!」「時間の無駄!」という声が飛んだと報道されました。
こういった内容まで報道されるのは非常に珍しく、よほどギリシャの態度が悪かったことが伺えます。
4月7日のこのコラム「ギリシャ 矢継ぎ早に来る返済期限」で、下記3つの返済期限が来ることを扱いました。
1、4月9日 IMFへの返済
2、4月14日 6ヶ月物 短期国債償還期限
3、4月17日 3ヶ月物 短期国債償還期限
ギリシャは、これら3つの返済期限を乗り切りました。
大変小さな記事でしたが、これらを乗り切ったことが報道されました。
しかし、手元資金は、本当に枯渇しつつあります。
そこで、このような案で、デフォルト(債務不履行)を回避しようとしています。
1、借用書で年金・給与を支払う
年金や公務員の給与などを、政府の借用書で支払う
2、「商品券」を発行する
ギリシャ国内でしか通用しない「商品券」を発行し、政府が持つユーロを節約する
いずれも、真っ白な紙に「ギリシャ政府が認める」旨を書き込んだだけの紙が、価値を持つことになる奇策です。
しかし関係者は、大真面目に、これを検討しています。
真面目に取り組むのであれば、会合の資料提出から始めるべきではないかと思うのは、ギリシャにとっては不真面目な意見なのでしょうか。
次は、5月11日に財務相会合が開かれます。