首相官邸の屋上に小型無人飛行機(ドローン)が落下した事件について、40代男性が出頭しました。
この事件は、日本で報じられているよりずっと、欧米、特に米国で大きく取り上げられています。
今日はそんな米国の報道内容を取り上げます。
福井県で出頭した40代男性は、「反原発を訴えるため」にやったと話しているといいますが、問題は、「福島の砂をプラスチック容器に入れた」と話していることです。
25日朝から事情を聴く方針であるため、まだこの出頭に関する詳細報道は欧米でなされていません。
しかし「福島の砂」から放射性物質が検出されたのは先の報道のとおりで、この点がクローズアップされることになりそうです。
さて。
今回の事件の一報は、特に米国で大きく取り上げられていました。
たとえば、CNNテレビでは、22日、
「日本の裁判所が、川内原発の2基を再稼働する政府の計画を認めたのと同じ日に起きた」
と指摘。
ニューヨークタイムズ紙も、22日、
「福島の事故に対する抗議との推測もある」
としていました。
いずれの報道も、日本にはない切り口で、ほぼ正解だったようです。
日本の報道が、事件の詳細に徹していたのに対し、米国は早い段階から、事件の核心に迫っていました。
なんという違いでしょう。
その危機感も強く、CNNでは、「テロの可能性」に言及していました。
のんびりしているわけではないとは言え、なんだかその危機感まで違います。
自国にいると、大事なことが見えないのでしょうか。