3月空志会稽古 「基本を練る」 | 日本空手松涛連盟総本部『空志会』

3月空志会稽古 「基本を練る」







     今回の稽古のテーマは












「基本を練る」



というこの意識付けに力点を置くことに絞られました。



          「基本は大事」


空手を修練していて誰もが当たり前のようにこの言葉を発する。


「基本が出来てなければ型も組手もない、ましてや試合なんか出来ない」

こんなこと昔言われたような気がしませんか。



またこんな風にも考えたりもしますよね。

「何年間も精進してきた、黒帯も持っている、上の段も取った、でも基本はまだまだ……。」

空手に対する理解度が深まって行くのに平行してこういう思いを強くする人……、います。









これらの考えを真にリアルに感じることが出来るか、というような内容の稽古となりました。


決して“数稽古”ではない基本稽古。





そう、
動作ひとつひとつの意味を考えながら……。







まずは、「突き」


その場での逆突き、直突き。

突くときにどこにポイントを絞るのか、身体のどこに自分の意識を巡らすのか、突きのパワーはどこにためるのか、腰の回転と突き手と引き手の正しい連動は、力の配分は突き三分、引き七分か。





そしてそのときの立ち足の正しいバランスは……。


などなどに、皆が質問、アドバイスをいろいろ出しあって、考えて
一本一本の突きを出して行く。


この日の稽古の流れは全てこの様なテンポでした。





     前蹴り」


この稽古のとき、皆が一番真剣に考えたのが

       蹴り足のかい込み。

              つまり、




     蹴り足の膝の抜き!


実際、指導者によっては膝から先のスピードは人によって大きな差があるわけではないと言います。

蹴り足のかい込み、要するにその膝の“抜き”の速さ、正確さで前蹴りは勝負が決まるということでしょうか。

“抜く”というのですから、床を強く蹴ってその反動で膝を持ち上げるのとは違います……。

それと同時に軸足の力を意識して蹴り足に伝えていきます。

“軸足で蹴る”とも言われますね。


突きと同じで




蹴りの力の配分も蹴り足三分、軸足七分かも知れませんね……。
φ(..)


これらを意識しながら丹念に一本一本蹴っていきます。

皆で40本も蹴りませんでしたが結構な運動量でした。
(;゜∀゜)






      「追い突き」


やはりこの稽古で皆が一番考えていたのが、素早く前に出て突くための

            足の膝の抜き。


前に出て蹴るよりも、前に出て正確な突きを出すほうがある意味、難しい。

改めてそれを思い知る稽古となりました。

文章で説明するのもキツイですが(笑)、

後ろの足を軸足になる前の足に素早く引き寄せて前に出るための膝の抜き。

そして体全体を前に押し出すための瞬発力をグッとため込んで一気に解放する軸足になる前の足の膝の抜き。

その下半身の動きに合わせる上半身と突きの動き。
どこまでその力をためて運足に合わせて解放するか。




それら全てを考えながら、丹念に追い突きを繰り返していく。






「上段揚げ受け」






これは実際に相手に上段追い突きを出してもらい、一回一回受けの動作や形を確認しながら稽古しました。






受けるときの肘の位置、肘の動きが肝要という意識を持ち反復します。

それにより受け手が肩甲骨にロックされ上からの圧力にも耐えられる強い揚げ受けになることも再認識させられました。


このあと、外受け、内受け、下段払いも稽古しました。

受けは慌てると肘から先の動きだけで済ませがちですが、実際は受けるときの肘の位置、肘そのものの動きが大事であるとこの稽古で再度学びました。






そして他の基本技も一生懸命稽古したのですが、ボリューム的にキツくて書くことができません。

ゴメンナサイ。(^o^;)



今回の稽古で皆の基本が大きく進歩したという訳ではありませんが、基本を稽古する上で新たな意識を持つきっかけになったのではと思ってます。


あっという間の三時間でした。

皆さんありがとう、本当にお疲れ様でした。


基本の修練は生涯を通してですね……。







線路(空手)は続く〜〜よ♪

              ど〜〜こまでも〜〜♪




いや、失礼しました……。


     ( ̄▽ ̄;)