●体の不調。最初は胃腸の不快感から始まった。

 

●食べたら吐き気を催す。(実際に吐いたことは一度もない。)胃がムカムカする。膨満感(お腹が張っていて、満腹な感じ)などが続いて出てきた。

 

●仕事は変わらずやっていたが、これら胃腸の症状は消えては出て来たりを繰り返しながらやってきた。何とも言えない粘着質。しつこ過ぎ。

 

●病院に行き胃カメラをしたら「バレット食道」と診断。どこの食堂だよそれ。

 

●「先生、その何とか食道てやばいやつですか?」

 「あー逆流性食道炎の跡だよ~」さわやかな口調。なんか軽ない?と思いつつ

 

●身に覚えは…ある。高校球児として本気で甲子園を目指していた時、体づくりのために食べてはすぐ走っていた。全力でやるから気持ち悪くなり吐く。

 

●何とも言えないこの負のスパイラルを繰り返してたら、ご飯を食べただけで気持ち悪くなった。そりゃそうだろ。食べたら走るなよ…。時すでに遅し。

 

●そんなこんなで病院に行き、「逆流性食道炎」の診断を受けたのが高校2年生の時。

 

●今思うと高校生の時に全身麻酔で胃カメラしたんやなぁ。何とも感慨深い…

 

●やから結構しんどい思いしながら白球を追ってたと思う。

 

●当時、寮生活。週1回の外食日があり、同期の部員の実家でご飯をご馳走になることがあった。

 

●楽しみで家に着くと、超豪華夕食。唐揚げが山のように。テンションぶち上げ。

 

●唐揚げを食べる!美味い!美味すぎる。

 

●「お前の母ちゃん料理美味すぎるよ。毎週来てもいいかな。」楽しい会話とともに 

 ご飯がすすむ。幸せな時間が永遠に続く…。

 

●と思っていたが現実は厳しかった。領域展開!!!(呪術廻戦知らんからテキトーやけど。なんかすんません。)唐揚げが寝ていたアイツを一気に開放する。おぞましい登場曲と共にやってきた憎き逆流性食道炎ちゃん。

 

●唐揚げを数個食べて後、急に来た吐き気。「あかんて。今ちゃうやろ…」

 

●箸が止まる。世界がみるみる変わる。ニコニコ笑顔を振りまき表情は変わらない。いや変えられない。

 

●友人家族との団らんの時間がゆっくりゆっくり流れる。時間の流れってこんなに遅いんやぁ。なんか苦しいなぁ。そう思いながら僕の前に用意されたご飯は減らない。そりゃそうだ。お前が食べなきゃ減らん。「あかんて!!!」

 

●逆流性のことを知っている友人は、「あ。こいつあかんな」少しニヤケながらこちらを見つめる。

 

●「ほんまごめん。来たわ…」無言で見つめ返す。「何ニヤケけとんねん、しんどいんじゃ」そう言いかえす余力は僕にない。時は残酷に流れる。

 

●心配した友人のご両親が気を遣ってくださる。「無理して食べんでいいよ。」

 

●「ほんますんません。。。ここ最近体調がよくなくて…」本当に申し訳ない。

 

●穴があったら瞬きをする間もなく入りたい。本気でそう思った。(次回に続く…)