僕等は少し歩きカラオケ屋に到着した。ファーストドリンクを皆それぞれ決めて部屋に移動した。
僕は緊張のあまりビールをとりあえず飲むことにした。きっとうまい事だろう。なんせもう緊張がピークに達して喉が乾ききっていた。
それぞれ席に座りアドレス交換などをしている。羨ましいなと心の中で思いつつ、そっと扉に一番近い席を確保した。なんの履歴もない携帯を出して歌う曲を選んでいると店員がドアをノックし、扉を開けた。
トレンチの上は皆の飲み物でいっぱいだ。それぞれの所に飲み物が渡り、主催者から挨拶と乾杯の音頭。皆楽しそうだ。僕はというとその乾杯の音頭でビールをほぼ2,3口で飲み干す。
僕は次のビールをそっと注文した。そして同じくまた2杯目のビールを2,3口で飲み干す。
皆それぞれ曲を入れては歌っていた。僕には持ち歌はないが、音楽は結構聴く方ではあった、むしろ寝る時ですら音楽を聴く。もちろん音痴だからあまり人前では歌わないけど。
そして気が付けばいつのまにビールを6杯目を飲み干していた。
1回外に行こうと思いそっと席を立った。カラオケ屋の順番待ち用のソファーに寄りかかり携帯を出してみるとメールが1通入っていた。送り主は親父であった。文面には「友達ができるといいな。がっはは」
完全にバカにしている。むしろ人見知りで友達があまりいないことを知ってるくせに嫌なやつだ。
でもきっと親父なりの応援なのだろう。
僕はタバコを手に取り、そっと火をつけると明里ちゃんも外に出てきたのが見えた。
これはチャンスだ!!と思い、頑張って声をかけてみた。
それはもう緊張して何を喋ったかなんて覚えてないけど、少し話す事ができた。そのおかげでちょっとは距離が縮まった様な気がした。
テンションが上がり部屋に帰ると少し歌も歌った。もちろん明里ちゃんの連絡先も交換できた。時間になり、皆それぞれ帰りの準備をして部屋を出ていく。
僕は最後忘れ物がないかチェックをして外をでようとした所足がぐらついた。「少し目眩がするな。。」
結局この時計9杯もビールを飲んでいた。皆からは少し心配されたぐらいだ。
でも僕の中ではどうにでもなってしまえと思うぐらい連絡先を交換できたのがすごく嬉しかった。
お会計も終わり、駅に無事到着し、皆それぞれ解散した。
