今日は、いつものように、新聞屋さんから貰ったタダ券で
『嫌われ松子の一生』を観てきました。
去年2006年5/27のロードショー作品です。

『嫌われ松子の一生』
松子、人生を100%生きた女。
「下妻物語」の中島哲也監督作品。
出演 中谷美紀 伊勢谷友介

PG-12に指定されています。
確かに生々しいシーンもありましたが、
ミュージカル仕立て(?!)で明るく描いてました。
ちょこっとしたことで、転落人生って始まってしまうんだなあって
考えさせられた作品でした。
<あらすじ>
松子の甥。松子の弟・紀夫の息子の川尻笙(瑛太)。
歌手を夢見て上京したが、挫折。松子が死んだ後、存在さえ知らなかった松子の部屋の整理をするはめに。
笙の彼女明日香(柴崎コウ)。優柔不断な笙にあきれ果て、別れ話を切り出す。
平成13年7月9日15時、笙は明日香に別れを告げられ、
荒川で女性の死体が見つかる。

笙の父で松子の弟、川尻紀夫(香川照之)は、問題ばかり起こし川尻家を崩壊させた松子を恨み、荒川の死体が松子(中谷美紀)のであり、松子の部屋の片付けを笙に頼むのだった。
笙は初めて聞く伯母の部屋へ行き、片付けを始めていくうちに、伯母の松子の一生を知ることになる。。。

不幸って何?
女の子なら誰だって、お姫様みたいな人生に憧れる。
昭和22年・福岡県大野島生まれの川尻松子も、そのひとり。
でも、現実は…。
昭和22年 0歳。 川尻家の長女として福岡県に生まれる。
昭和30年 7歳。 幸せを夢見る明るい子供時代を過ごす。
昭和46年 23歳。 担任を務める中学校で窃盗事件。教師を辞職。
昭和46年 23歳。 作家志望の八女川と同棲。暴力にあう。
昭和46年 23歳。 八女川、踏切自殺。
昭和47年 24歳。 八女川の友人、岡野と不倫。妻にばれて破局。
昭和48年 25歳。 中洲のソープ嬢になり、店のトップに。
昭和49年 26歳。 同棲中のヒモ、小野寺に裏切られ殺害。自殺未遂。
昭和49年 26歳。 上京。理髪店の島津と同棲中に逮捕される。
昭和49年~ 刑務所に服役。8年後に出所。
昭和58年 36歳 教え子、ヤクザの龍と再会。同棲。
昭和59年 36歳 龍、逮捕され刑務所へ。
昭和63年 40歳 出所した龍と再会。龍、再び逮捕され服役。
平成元年~ 一人暮らしの引きこもり生活。
平成13年 53歳 荒川の河川敷にて、死体で発見される。

20代で教師をクビになり、エリートから転落して家を飛び出しソープ嬢に。やがてヒモを殺害して刑務所へ…。主人公・川尻松子の波乱万丈な人生を真正面から描いた「嫌われ松子の一生」。このベストセラー小説を、『下妻物語』(04年)で高い評価を得た中島哲也監督とそのスタッフが映像化。ポップな衣装にヘアスタイル。悲惨な物語を彩る華麗な美術に音楽。そして400カットを超えるCGとアニメ。徹底的に不幸な松子の人生を、CM界の巨匠・中島監督がディズニー映画のようなファンタジックな世界につくりあげた。

松子の父(柄本明)は、松子よりも病弱な妹・久美のことばかり気にかけているが…。
松子の妹、川尻久美(市川実日子)。重い病気でほとんど寝たきり状態。松子のことが大好き。
松子が思いを寄せる同僚教師、佐伯(谷原章介)。歯が眩しいほど白い。
大川第2中学校のセクハラ教頭(カンニング竹山)。
太宰治に憧れる作家の卵。松子が初めて同棲する八女川(宮藤官九郎)。
八女川の友人で作家志望のサラリーマン。松子と不倫関係になる岡野(劇団ひとり)。
松子と雄琴で同棲するヒモ男。松子が稼いだ金を若い女に貢ぐ、小野寺(武田真治)。
さえない理容師。松子が上京後に偶然出会い、一緒に暮らす、島津(荒川良々)。
松子の元教え子でヤクザ。松子の転落人生のきっかけとなり、松子が最後に愛した男、龍(伊勢谷友介)。
松子の親友でAVソフト制作会社社長。松子と塀の中で出会い、銀座の美容室で再会する。沢村(黒沢あすか)。
晩年の松子がひきこもり生活を送ったアパートの隣人(ガレッジセールのゴリ)。部屋の整理に来た笙に何かとからむ。
シンガー役の木村カエラ、土屋アンナや山田花子など女囚人など、意外な配役も見物かも。

目を覆いたくなる場面もあるのですが、終わったと思いながらも
復活する松子、めげない松子に、惹きつけられる部分もありました。
本当は悲惨なことなのに、それを感じさせないコミカルな演出で
ところどころ笑わせてもらいましたよ。
でも、人間の本質を突いてたり、大切なことも教えてもらったり、
気づかせてもらったこともあって、考えさせられました。

せっかく、また奮起しそうな松子だったのに、最期が残念だったなあ。
こういう転落人生は歩みたくないと思っても、どんな躓きがこれから
起こるかわかりません。
途中、感動して涙が出てきちゃいました。。。
予備知識なく観たんだけど、結構、良かったです。

そうそう、この18日、2006年(第61回)毎日映画コンクールの
女優主演賞が、中谷美紀さんに決まりました。
受賞、おめでとうございます\(^o^)/
本当は悲惨とも言える松子の人生を、明るく演じきった中谷美紀さん、
素晴らしかったです。