この日はずっと忙しかった気がする。
何か残したいもの、してあげたいことはないか、と助産師さんに聞かれ、
・臍の緒
・足型と手形
・写真をとる
・抱っこする
・服を縫う
・手紙を書く
・折り紙を折る
を選んだ。週数が早すぎて沐浴は行えず、母乳もまだ2人残っていたので選択肢にはなかった。
服を縫うは型紙をもらい、ガーゼをと糸と針を持ってきてもらったのだが、
これが本当に大変だった。
元々不器用で別に裁縫が趣味でもない人間が服を縫うというのはとても難しい作業だった。
結局この作業に1日の半分を費やし、折り紙も破滅的な折り鶴になったため2羽で断念した。
服も出来上がった!と思いきや紐を縫い付けないといけないことに最後に気づき、
自身のパジャマの紐をはさみで切り、縫い付けるという暴挙に出た。
夫は棺に入れる服を買いにいき、命名書を書き、折り鶴を折り、手紙を書き、
火葬後の祭壇の設営ととても忙しい1日を過ごしたようだった。
この日から、夜は睡眠導入剤を内服しないと眠れなくなった。
わたしは入院した日からずーっと毎日泣いていた。