先日、映画「ジャッキー・コーガン」を観てきた。
ギャング映画に見えるが、たぶん社会風刺作品なのだろう。
最初、どういう作品なのかわからなかった。
主人公の殺し屋ジャッキーコーガンは、
映画が始まって30分経っても出てこないし
登場人物は全員犯罪者で、被害者も犯罪者。
結局ダークサイドな人間同士が騙し合って殺し合う映画。
害虫駆除のそういう事なんだろうかと思った。
日本でいうヤクザ映画みたいな物かなあとも考えた。
違法賭博の支配人を襲うチンピラは、自分達で企画はせず
犯罪企画をする組織から仕事をもらって犯罪を遂行する。
それを調査して黒幕をつきとめ、復讐する殺し屋も
別の組織のマネージャーから依頼を受けて動き出す。
みんな誰もが犯罪株式会社か何かのビジネスマンなのだ。
これは犯罪シンジケートの末端の人間たちが
苦しみ喘ぐ姿を淡々と描いた作品なのだろうと
自分なりに理解しながら観続けていた。