ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」をよんだのはいつだったか。


「ネバーエンディングストーリー」のファルコン(幸運の竜)を見て、


自分のイメージとの違いに、がっかりしたのはいつだったか。


朝、この雲を見て


真珠貝色の鱗を持つ、幸いの竜フッフールを思い出した。



黎明(れいめい)


娘が誕生した33年前


大型台風で、洲本市は大きな被害をこうむった。


池が切れて、氾濫した水はあれよ、あれよという間に嵩(かさ)をまし


平屋だった実家は床上浸水。


生後2週間足らずだった娘と上の二人をつれて


台風一過の翌日、自宅に戻ってきた。



予定日は10月10日。


臨月に入ったら、帰郷するつもりで検診に行くと、子宮口が開いているといわれ


9ヶ月で即帰郷となった。


早く帰ってきたのに予定通りに生まれたら、長期間家を空けることになる。


そのことが心配で


9月16日の朝、「早く生まれてきてね!でもまだこんな上のほうにいてるしねえ・・・」と


おなかをさすっていた。


そして・・・その夜に生まれたのです。


おなかに居る間に台風に会ったら、お産を控えどうしようもなかった。


考えたら、ちょうどよい日に生まれてきたのです。



娘の誕生したときのことを思うと


万事うまく計らっていただいているのだと思わされる。