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『キムラ君』
は大阪ミナミの局地的トレンドである。
千日前を中心として急速に広まりつつある。

テレビでも取り上げられるし、街角インタビューでも

『キムラ君って知ってますか?』

とあちこちでやってる。

キムラ君の謎。

それは食べ物らしい。

現在30を越す店舗が『キムラ君』を扱っているらしい。

香川県や東京にも飛び火し、キムラ君が進出しているらしい。



『キムラ君』を一番最初にはじめたのは
千日前の

『釜たけうどん』

そもそもうどんは大阪の名物だったのに、今や千日前はラーメン王国。
うどん屋は見るかげもない。
あったとしてもそれは讃岐うどんの

もっちりシコシコ歯ごたえ重視の
『四国系』

大阪流のやわらかツルツルきつねうどんはすっかりトレンドの外。

大阪で一番と評判のうどん店、道頓堀の

『今井』

なんぞ、もはや料亭のごとき入りにくさ。

ある日、なんば千日前の『釜たけうどん』の店主 木田さんは香川の知り合いから自家製の

『食べるラー油』をいただいた。

『このラー油で何かヒットメニューを作れないか』

試行錯誤の結果、食べるラー油はキムチと相性ピッタリなのを発見した。
キムチの味に食べるラー油がコクを与え、とってもおいしかったそうだ。

このキムチ+食べるラー油の組み合わせを

『キムラ君』

と命名。

『冷やし中華はじめました』

よろしく

『キムラ君はじめました』

のポスターを店頭に掲げた。

キムラ君とはなんぞや?

怪しいネーミングにつられて客は来る。

木田さんはキムラ君を使って街おこしを考えた。

木田さんが作ったポスターはいろんな店が勝手に使ってよし。
木田さんは気前よくキムラ君のパテントを無料で提供している。
『うどんすき』の名前を特許にして勝手に使わせないどこぞの店とはタイヘンな違いである。

かくて『キムラ君』を始めた店は千日前界隈だけで30以上。
多いな…

と勘違いしてはいけない。
この街で30軒くらいの少なさではまったくわからない。

もし見つけたら
『あっ!キムラ君みっけ!』
と喜んであげてください。

★ 釜たけうどんの『キムラ君』の作り方。

冷たいうどんを用意する。

キムチ、食べるラー油、豚バラ冷しゃぶを乗っけ、だししょうゆを少したらす。

簡単に出来るので皆さん家で試してみれば…?