大きなイベントの当日の朝。
ずっと準備に追われ、それでも直前まで慌ただしく、前日はなかなか眠れずあれやこれや懸念事項が浮かび、何度も目が覚めてしまった。
不安が膨らんで精神状態がうまく調整できず、頭痛もする。
なんとかコンディションを整えるため、一旦リセットボタンを押すような気持ちで、明け方にセルフヒプノをやってみた。
手のひらが見える。
白い肌。
男性。
けっこうがっしりマッチョな体型で、なぜか全裸。
20代くらいかな?
ギリシア人 と浮かぶ。
部屋の中にいる。
高台にある家のようで、
窓からは街並みが見下ろせる。
本当にギリシアの彫刻のような体つき。
部屋の中とはいえ、全裸ということにあまり抵抗を感じないのが面白い。
むしろ見せびらかしたいくらいの気持ちだ。
肌の色が透き通るように白く、ギリシア人て実は結構肌の色濃いんじゃなかったっけ?とよぎるが、とりあえずもう細かい事は気にしないでおく。
なかなかのイケメン。
自分の容姿に自信があり、
わりと楽天的な思考回路の持ち主。
若干チャラ男が入っているような感じだ。
人生の印象深い出来事は?
ある女性と巡り会い、恋をした。
以降、その女性の事しか頭にないようだ。
何とかその女性を自分のものにしたいと、必死にアプローチしている。
美しく魅力的な女性なので、ライバルも多い。
恋のライバル達に対しては、驚く程の闘争心を持っている。
そして、努力の甲斐あって、ついにその女性を娶る事ができたようだ。
まさに天にも昇る心地。
この時の私にとって、その女性は唯一無二のかけがえのない宝物。
その女性さえいれば、他には何もいらない。
この時の私は、とにかく一途に「恋」に生きた人生のようだった。
ここで、
そこまで夢中になる女性って、誰?
今世出会ってないの?
と、興味深々の私。
意識を集中するが、どうも該当者がいない。
いつもならあきらめる所だがどうしても気になったので、受身な私には珍しく、見えない存在に「ぜひ教えて下さい!」と懇願してみた。
すると、
「これから出会う」
という言葉だけが浮かんだ。
そうなんだ?
今世女性の私が、過去世でこんなに夢中になった女性と出会ってどんな感情を抱くのだろう。
う~ん、楽しみ。
人生の最後は?
戦がおきたようだ。
街が燃えている。
「私の街が燃えている・・!」
と、愕然としながらその様子を見ている。
妻の安否もわからない。
囚われてしまったかも知れない
殺されてしまったかも知れない
どうか、無事でいて欲しい。
しかし、この様子では、とても・・・
私は、妻を守れなかった・・・!
激しい後悔と自責の念で自暴自棄になり、そのまま戦の中で命を落とした。
火災に巻き込まれての焼死だったようだ。
火は熱いが、それ以上に、私が側にいてやれず、妻にどんなに恐ろしい思いをさせてしまったのだろう、どんなに辛く、悲しい思いをさせてしまったのだろうという思いに苛まれていた。
この人生の意味は?
楽しむ事。
最後は悲しい結末だったが、
この時の私はひとりの女性を熱烈に愛し、
恋というものを純粋に楽しんでいた。
また、経済的にもそれなりに豊かだったようで、美食や音楽など、文化的な楽しみも満喫していた。
目の前にある幸せ、目の前にある美しいものを「今」心から味わい、楽しむ。
そういう経験をするための人生だったようだ。
ナルホド過去の事や未来の事ばかり考えて不安が大きくなってる今の自分へピッタリのメッセージ。
天使のような存在からのメッセージは?
今回は、そのもののエンジェルが出てきた。
数人のエンジェルたちが飛び交い、楽しげに花びらようなものを振りまいている。
こんな風に楽しくしているといいんだよ。
軽やかな心で、何事も楽しむといいよ。
それが周囲の人も幸せにする事になるんだよ。
自分を責める気持ちも、罪悪感も、いらないんだよ。
それをつくりだしてるのは自分だよ。
誰に否定されるのを恐れてるの?
あなたを否定できるのはあなただけ。
誰に認めてもらいたいと思っているの?
あなたを肯定できるのもあなただけ。
否定されてるんじゃないかという妄想はナンセンス。
もし、あなたに対する誰かの否定的な思いがあったとしても、あなたの価値になんの影響もないよ。
今日はお祭りなんだよね。
みんなに楽しんでもらいたいでしょ?
みんなに楽しんでもらいたいなら、まずあなたが楽しい気持ちになること。
みんなを喜ばせたいと思うのなら、まずあなたが人の好意や賞賛も受け取ること。
いつまでも豊かさから目をそむけていないで、ちゃんとそちらを見て。
苦しさにフォーカスするのも、楽しさ、豊かさ、幸せにフォーカスするのも、あなた次第。
あなたの世界は、あなた次第。
あなたはいつでも愛されてるんだよ。
もっと、自分が愛されていることを信じて!
ほらっ!
こんなにも愛されてるんだよ!!
最後、ダメ押しのようにエンジェルたちが愛してるアピールをしてきてくれた。
ああそうか、普段は気づかないけれど、多分こんな風にいつでも愛を送ってくれているんだ。
これを受け取るのも受けとらないのも私次第なんだ。
とても欲しているはずなのに、受け取れない状態になってる事が多い理由は何なのだろう・・・?
ともあれ、終わったあと安心感に包まれたヒプノ体験だった。
そして多分このメッセージって、私だけじゃなく、自分に向けられている愛に気付けていない人全てに言える事なんだろうな。