自分で自分の誘導を録音したもので行なったセルフヒプノがなかなか良かったので、味をしめ、練習も兼ねて新たなテーマにチャレンジ。


テーマは、
一番幸せだった過去世。

自分の才能を一番活かすことのできた過去世だ。



私にだって一度くらいブレイクした過去世があってもええじゃないか!と、以前から興味本位で見てみたかった内容。

こういう「あるなら見てみたい」くらいのテーマは、セルフヒプノにうってつけかも知れない。




男性。

ほっそりした体つきで、肌の色は褐色。

頭にターバンのようなものを巻いている。
身に付けている衣類はエアリーでふわっとした感じ。
素材がとても軽い。
シルクではないかな?
服の色は白っぽい。

柱の高い、大きな建物の中にいる。
足もとは裸足。
大理石のような床の、ひんやりした感触を感じる。

宮殿 と浮かぶ。

私は、この国の国王、もしくは王子。
いずれにしろ実質的な最高権力者。

フゥ~!テッペン過去世キタ!?



その能力・才能を感じたのはいつ?

10才の頃。

この時の私は、子どもの時から森の中に入り、生き物観察をする事が大好きだった。
森の中はどうなっているのか。
動物たちはどうやって暮らしているのか。
知りたい事がいっぱいあった。
自然の中には何かのルールがあるはずだ。
それは私にとって世界の仕組みのようなものであり、それを解き明かしていくのはワクワクする喜びに満ちた作業だった。

最初は純粋に自分の興味を満たしているだけだった。
木々、川、虫、魚、鳥、動物たち、全てが魅力に満ち溢れている。

成長するにつれ、いつかは国を治めていく立場として、自分の大好きな「自然」と、自分が幸せにするべき「人間」との、「バランス」というものについて徐々に意識していくようになる。

大人たちには、森の事がわかっていないようだが、自分にはその「バランス」の取り方がわかるという事に気付き始めた。

この時代、自然は人々にとって“脅威”とも捉えられていたが、森をよく知りそのルールに則って生きれば、自然はもっと人々を幸せにしてくれるものなのだ。

私の中には、
「自分のやり方で、みんなを今よりもっと豊かで幸せにする事ができる!」
という確信がある。

その為に必要な「自然と人間の生活とのバランスをとる」というのが、この時の私の才能だったようだ。


もう少し成長すると、宮殿の近くに自然をそのまま活かした大きな庭のようなものをつくり、そこで動物を自然に近い環境でペットとして飼ったり、研究施設のようにも使っている。



その能力を最大限に発揮した場面は?

自分が命を下せる立場になり、改革を実行に移していった。

一番大規模なものは、灌漑工事だったようだ。

子どもの頃から森に入り、地形も熟知しているので、どこからどうやって水を引くのがベストなのかが私にはわかる。
現場監督のような感じで、忙しく作業の指揮をとっている。

結果、極力森を傷つける事なく、人間側も最小限の労力でそれを成し遂げる事ができた。
それにより、水汲みの必要はなくなり、農作物の安定した収穫がのぞめるようになったようだ。



この時の私は、何かを行う時、必ず森と自然の声を聴いていた。
相談しているという感じ。
まず自分が森の気持ちになりきるのだ。
そうすると、どこをどの位開発すれば良いか、どこが踏み入ってはいけない場所なのかがわかる。
森は、全ての生き物を“活かそう”としているから、森の気持ちになれば、人間にとっても一番幸せになれる方法が浮かんでくるのだ。

自然も、人々も、どちらも愛しい。
しかしあくまでも、「人間は自然に生かされている」というスタンス。

生涯、「自然を敬いながら、人々の生活もより豊かにしていきたい。」
という一貫した想いを持っていた。

とはいえそれほどストイックな訳でもなく、途中、赤い衣装を纏った、エキゾチックな顔立ちの踊り子のビジョンも見えたりして、それなりに人生楽しんでもいたようだ。



あなたの能力は、身体のどこに感じますか?

胸の中心と額の奥の二ヶ所。
星のように輝くものがある。

「あ、これか~」と、そのパワーを、今の自分の両手にしっかり受け止めた。

確かにこの人生は、子供の頃よく夢想していた理想の生き方のひとつに近い。

しかし反面、「本当に私にこんなリア充過去世があったの?」と、面倒くさい思いも湧き上がらせつつ、

「私は、お前だ。
これはお前の成したことだ。」

と、過去世の自分にたしなめられながら、そのパワーを今の私の身体に巡らせていった。



この時出てきた才能は、「バランス感覚」だった。


この時は「自然と人間とのバランス」だったが、要は各方面の想いを汲み取り、どの立場からも良いように、物事を上手く調整してゆく能力。

今、仕事でも、いつのまにかそういうポジションになっている事が多い。

優柔不断な性格ゆえにそういう流れになっちゃうのかしらと思っていたが、なんとそれが私の才能だったとは。

確かに、間に入って調整する作業は嫌いじゃないし、全く苦にならない。

自分では何となく当たり前にできていた事。
実はそれが能力・才能だったというのは、思いもかけぬコペルニクス的転回。


またひとつ自己肯定感につながる、そして、「そうか、子どもの頃みたいに、自然大好きな自分のままでいて良いのだな~」と思えた、素敵なヒプノ体験だった。