なんだか毎日眠くてたまらない。
寝ても寝てもまだ眠い。
確か去年もやはり夏至の前後にこんなだった気がする。
しかし去年は、体調も悪くないのにただ寝ている事に罪悪感があったので、
「怠けてたっていいじゃない。人間だもの!」
と、逆ギレ的に自分に言い聞かせながら眠っていたが、今年はそんな余計な心の負荷をかけず、自分が快適に眠る事にエネルギーを使う事ができている。
「申し訳ない」
と思わないで身体を休める事ができるのは、とても楽ちんだ。
どうせのんびりするのなら、一時いいトシの人間だという事を忘れ、ネコになったつもりで気持ち良くお昼寝するのが正解なのだろう。
セルフヒプノも、最近は導入時に寝てしまう事が多いのだが、昨日は半分うとうとしながらも、うっすら見る事ができた。
まず、足元。
わらぞうりを履いている。
紺色の着物を着ている子ども。
田んぼのあぜ道のようなところに立ってニコニコしている。
わらべ、という言葉が浮かぶ。
男の子かな?
次のシーンでは髷を結った若者に成長。
やはり男性だった。
細面の爽やかなイケメン。
格好からして武士のようだが、普段は農作業もしているようだ。
印象深い出来事へ。
祝言、と浮かぶ。
婚礼の衣装を着た、目のくりっとした女性が見える。
可愛らしい人だ。
親類や近所の人たちがばたばたと準備を整えてくれている。
嬉しくて仕方なく、晴れやかな気持ちでいっぱいだ。
私は一人称が「わし」で、
語尾に
「~じゃあ」
「~じゃからのう」
という言葉遣い。
見た目も性格も良く、心身ともに健康で、いじけた所なくまっすぐに育った素直な若者という感じ。
地域の人たちの輪に溶けこんで、幸せな生活を送っている。
土地の人たちの結束力はかなり強いように感じた。
人生の最後は、大雨が降っているシーン。
辺りは暗く、夜のようで、視界が悪い。
私は蓑のようなものを身につけている。
川から大水が出て、それを堰き止める為に男衆が総出で作業していたが、その時何かのアクシデントで命を落としたようだ。
どうも、足をすべらせた、という感じがする。
その時の気持ちは?
まだ年齢的には若かったようだが、意外にも未練や心残りはなかった。
自分はここまでの運命だったようだ。
みんな、後は頼んだ。
そんな感じ。
この時の自分は、個よりも、コミュニティーのほうが重要、という感覚だった。
自分はあくまでもコミュニティーを構成しているうちの一員にすぎない。
何よりも大切で守るべきなのは、皆の暮らしなのだ。
皆の暮らしを守る為に命を落とすのなら、それは本望なのだ。
皆が協力しあってこそ、生活していく事ができる。
このコミュニティーがなければ、そもそも個が生きていく事などできないのだから。
おそらく江戸時代あたり、地方の下級武士といった所なのだろうが、皆が助け合って生活するのが当たり前の時代だったのだろう。
そして、今よりも「死」が身近なもので、その分日々を大切に、一生懸命に生きていたのだと思う。
その時の自分からのメッセージは
もっと素直な気持ちで人を信じていいんだよ。
助け合える仲間がいたほうが、ずっと自然で幸せなんだよ。
人は、一人では生きていけないんだよ。
と、いうものだった。
はあ、まあ、それはそうなんでしょうね。
あなたは屈託なく育ったからそれを素直に受け入れられたんでしょうね。
と、思い切りナナメに受け取る私。
この時の素直なキャラは、今の自分とあまりにも違いすぎる。
天使のような存在からのメッセージは?
白い光の玉が見え、
やはり仲間の大切さを説いてきた。
あなたが周囲の人に思いやりを示すのと同じように、周囲の人もあなたを愛し助けたいと思うのです。
困った事があったら、周囲に助けを求めてください。
あなたが人の力になれた事を嬉しいと感じるように、周囲の人も、あなたの力になれる事が嬉しいのですよ。
人の役に立てた
喜んでもらえた
笑顔になってもらえた
成長の手助けができた
あなたが喜びと感じる事は、周囲の人にとっても同じように喜びなのです。
あなた自身が周囲の人々の愛を受け取る事を恐れないでくださいね。
と、いうものだった。
反発する私の気持ちを諭すように敬語で語りかけてきてくれた。
確かに、SOSを発するのが苦手なのだ。
困っている事は山ほどあるくせに、困れば困るほどなんでもないような顔をしてしまう。
「助けてもらうなんて申し訳ない」
という気持ちと、
正直「人に弱みを見せたくない」
という気持ちもある。
いくら、助けて!と思ってても、誰にもわからなければ誰も助けようがないのだから、間違いなく改善したほうが良いのだろう。
苦手だけど、前世の私には当たり前にできてた事なのだから、実行できるエッセンスは持ってるはず・・
そしてきっと、できるタイミングだからこのメッセージを受け取ったのだろうし。
まあ、こういうのは肩に力を入れないほうがいい気がするし。
むずかしく考えず、なんとな~く心がけていくとしよう。