昨日、母がお弁当に豆ご飯を入れてくれた。


母は、お豆大好きのお豆党。

私は、嫌いじゃないけど好んでは食べない派。


お弁当箱を開けると、

おかずはウナギの蒲焼だった。


ヤッタ~~~!アリガト!!

昨日からすごくウナギが食べたかったの!

どうして私の食べたいものがわかったの?


しかしなぜウナギに豆ご飯なのか・・・・・・


作っていただいた事に感謝はしつつ、

「豆ご飯かあ~・・・

 蒲焼は白いご飯にタレをからませるべきではないのか・・・」

と、心でつぶやきながら、ひと口食す。


「・・・・うおっ!

  なにこれ?!

  おおお、美味しい~~~!!!!!

  うんまあああああ~いッ!」


豆は枝豆。

口に入れた瞬間、鼻にぬける鮮やかな豆の香り。

噛むと、口の中に上品な甘みとフレッシュな風味が広がる。

そしてご飯にほどよくつけられた塩味。

それらが渾然一体となって、

まさに「夏」を思わせる鮮烈な味わい。


栗田さんでもきっと声をあげるであろう美味しさ。

食戟のソーマであればもう完全に全裸になっている所だ。


「美味しい」では言い表せない、

ちょっと表現しがたい衝撃の美味なのだ。


味が美味しいだけじゃなくて、

まるで口の中で豆たちがキャッキャと喜んではじけているような・・・

生き生きとしたエネルギーみたいなものを、すごく感じた。


そして、あんなに食べたかったウナギは、

「うん、・・・美味しい!」 

という感じ。


普段ならウナギはもっと美味しく感じるのだけど。


というか、味は間違いなく美味しいのだけど、

とにかく豆ご飯の印象が強烈すぎ。


この時は、味というより、エネルギー度(?)みたいなものを比較していたのかも。



帰宅して、

「今日お弁当に入れてくれた豆ご飯、すっごく美味しかったよ!!」

と、早速母に報告。


「ほんと?よかった~。

 朝、庭の枝豆が少しなってたから、

 とってきてゆでてご飯にまぜたのよ~。

 ほんの少ししかなかったから、私は食べてないんだけどね~。」


それを聞いてナットク。

とりたての新鮮な枝豆をゆでて作ってくれたんだ。

なんと贅沢な豆ご飯だったのか。


今までも、庭から朝とってきてすぐ調理したアスパラなどは、

スーパーで売ってるのとは別モノの美味しさだなあと思っていたけど、

今回のように食材のエネルギーみたいなものを感じたのは初めてだった。


お弁当を食べていたというより、

まるでひと口ひと口お弁当とセッションしているような感覚。


枝豆ちゃんたちは、

とっても笑顔で、喜んで、私の体の中に入ってきてくれた。


味わう時だけでもこんなに歓喜をくれるっていうのに、

そのエネルギーが、私を生かしてくれるもとになるんだ。


こんなにとことん私に与えてくれるのね。

ありがとう、ありがとうね。


鮮烈なひと夏の体験でした。



食の大切さに関しては、

私はまだまだちゃんと腑に落ちてなくて、

きっとその方がいいんだろうね~、という位の意識だったりして、

いくら人に言われても、自分でピンとこないことにはなかなか・・・・なのだ。


今回みたいに感覚的に気づく事ができれば、だんだん身についてくるかも?


大切な事に気づかせてくれた枝豆ちゃんたち、本当にありがとう!