2013.8
アテン、又はアトン。
恵比寿のヒプノセラピーサロン
フェイスさんにて、前世退行セッション。
エジプトの女性。
15才で家を出て都市の学校に通い、
そのまま薬剤師の仕事に就いた。
久しぶりに帰った実家で
両親が既に亡くなっていた事を知り、
悲しみにくれている。
そこからまたしばらく時間をすすめる。
何をしていますか？
祈っています。
何に祈っているの？
太陽の神様と、黒い犬の神様。
どんな事を祈っていますか？
大切な人を亡くすというのは、
本当に辛く悲しい事。
どうしたらこの苦しみから救われるのか、
その方法を教えてほしい。
同じ悲しみを感じている全ての人を救ってほしい。
幼い妹を流行り病で亡くし、
とても悲しい思いをして、
薬の力で病で亡くなる人を助けたいと思った。
でも、結局人はこうやって、
いつかは死んでしまう…
現実を前にしての無力感。
私はひたすら神前で祈りを捧げている。
この時、信仰している神様のイメージが見えた。
黒い犬の神様は、アヌビス神のようだった。
太陽の神様は、
丸い円から放射状の線が出ている形をしている。
古代エジプトの太陽神て、ラーだよね。
鳥形じゃなかったっけ…？
なんだろ、このお日様の絵みたいなの…？
気になって、後日ググると、
なんと、そんな太陽神がいらっしゃった。
アテン、又はアトン。
アメンホテプ4世の治世あたりで信仰されていたらしい。
確かにこのビジュアル！
ヒプノセラピーで見たものと、
史実との符合を見つけたのは初めてだった。
また時間をすすめ、
人生で一番喜ばしい出来事へ。
流行り病に効果のある薬を作る事ができた。
100%治す事はできないけど、
これで病の蔓延を抑える事ができる。
嬉しい、良かった…
でも、もっと良い薬を作って、
病を完全になくしたい！と思っている。
さらに時間をすすめる。
歳をとって、もう現役からは退いている。
薬についての勉強は続けており、
本を読んで知識を得て、
たまに現場に行き、アドバイスをしている。
自然の多い所に散歩に行くのが楽しみ。
よく一人でお気に入りの場所に行っていたようだ。
生涯結婚はしなかったので、子どももいない。
猫を2匹飼っていた。
最後は、自宅で一人で静かに亡くなった。
穏やかな気持ちで、淋しくはなかった。
振り返ると、
この人生のテーマは、
自分の決めた事をやり通す事だった。
15才で薬剤師になろうと決意し、
その志を生涯貫いた。
まさにテーマを全うした人生だったと思う。
では、今あなたの感じている痛みと、
この前世の関連は？
この痛みは、
お父さんが感じていたものと同じ痛み。
本当は、私の事をとても深く愛してくれていた。
お父さんはそれが表現できなかっただけ。
むしろ愛が大きすぎるから、
どう表現して良いかわからなかった。
私に遠くに行ってほしくはなかった。
家を出た後も、私の事を想わない日はなかった。
本当は、ずっと帰ってきてほしいと思っていた。
…そうだったの？！
自分の口から出る言葉に、自分で驚いていた。
お父さん、あんなにそっけなかったのに…
今でいうツンデレ？
つーかそんなの、わかんないよ～！！
態度と気持ちが必ずしも同じとは限らない。
一見冷たそうに見える言動の裏に
深い愛情が隠れていたり、
一見優しそうな言動の裏に
悪意が隠れている事もある。
というメッセージ。
じゃあ、本当の気持ちを見極めるポイントは？
う～ん…
直感みたいなもの？
自分の中の「愛」の軸をしっかり持ってれば、
そういうものもクリアに見えるのかな？
この前世での私は、
いくら自分の意思を貫くというテーマだったとはいえ、
自分の事にとらわれすぎて、
父の深い愛に気付く事ができなかった。
あ、でも確かに私、今世でも
そういうの頑なに鈍い所がある。
誰かに愛されているという事を、
なかなか認めようとしないし、
そもそも気付かない…。
今世は自己否定感が強い分きっとなおさらなのだが。
そしてそれは多分
自分を信じてなくて、
自分を認めてないから。
のような気がする。
この前世を見た事も、
私、しっかり自分のテーマを全うできたじゃない！
と、自分を励ます意味もあったのだと思う。
また、この時は特に、
ヒプノセラピーはまさにセッションだな～
と感じた。
セラピストの誘導、
クライアントの反応、
どちらもとても感覚的で、デリケート。
指先の動きや視線ひとつで演じる
日本舞踊のような感じ？
とか、
お湯の温度や注ぐ高さが味を左右する、
美味しい紅茶の淹れ方、みたいな感じかな？
と思った。
色んな意味で大変勉強になりました。
このご縁に感謝します。
藤井さん、ありがとうございました！