元々 本好きなので 今まで たくさんの素晴らしい本達に 出会いましたが

今日から ちょっと違う感じの本も含めて いくつかのお勧め本を ご紹介します。



まずは



佐賀のがばいばあちゃん ~ 島田洋七さん (徳間文庫)

これも 食堂カタツムリ と 同じく

立ち寄った 日本食料品店さんにおいてあった 中古本でした。

すんなり読めて 素直に感動できます。

人間っていいなぁ 人生っていいなぁ って。



ベストセラーだったそうなので (映画にもなってるし) ご存知の方も多いと思いますが。

 

島田洋七さんといえば 一世を風靡した 漫才コンビB&Bとして 有名ですが

あの もみじ饅頭~~!の ギャグの裏側には こんな思いがあったんだなぁ

って 初めて知りました。



それにしても このすごいばあちゃんの「言い訳」

これには 笑ってしまいました。

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スポーツ万能な俺だったが、勉強はイマイチだった。
中学に入って、嫌なことといえばテスト期間なるものがあったことだろう。
中間とか期末とかいって、集中的にテストだけをやらされる上、
大好きなクラブ活動まで休ませられる。
こうなると、学校は地獄だった。
帰って勉強しろと言わんばかりに、授業も早く終わった試験前、
俺はばあちゃんに泣き言を言った。
「ばあちゃん、英語なんかさっぱり分からん」
「じゃあ答案用紙に、『私は日本人です』って書いとけ」
「そうか。日本にいたら、別に困らんもんね」
「そう、そう」
「でもばあちゃん、俺、漢字も苦手で・・・・・・」
「『僕はひらがなとカタカナで生きていきます』って書いとけ」
「そうか。別にひらがなでも、分かるもんなあ」
「そう、そう」
「歴史も嫌いでなあ・・・・・・」
「歴史もできんとか?」
ここまで来て、ようやくばあちゃんは呆れた顔をした。
さすがに、勉強しろと言われるのかと思ったのだが、
そこは、ばあちゃんのこと。
しばらく考え込んだ末、こう言い放ったのだった。
「答案用紙に、『過去には、こだわりません』って書いとけ!」
天晴れである。
が、俺は本当にこれを書いて、結果は・・・・・・
殴られた!

第11章 0点のテストと、満点の作文

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このおばあちゃんの 逞しさ 優しさ 大らかさ 実直さ 

大事なことを 大事にして生きている様子を 垣間見ると

戦後なんて 大変な時期を 過ごしていた人たちは

大変な事には違いなかっただろうけど

今の 外的に満たされている 飽食の時代よりも

生きることが より鮮明で リアルで 幸せだったのかもしれないなと 思います。



そして なぜか マザーテレサの 現実的で 策士的な 一面を 思い出します。



この世にあって 実直で 逞しく 優しい 母の元型が そこにあるようでした。