本を読むようになりました。






あ、私が。




あんなに本を読まない人間だったのに。



国語の教科書くらいしか

まともに読んだことなかったのに。

(まともの基準わからないけど)



それまで

ちゃんとした本を1冊まるまる読んだのは、

人生で多分

片手で数えられるくらい

だったのではないだろうか…


と思うほどに

読書嫌いの人間でした。




それが。


ひょんなことから。


去年の秋くらいからかな?




急に本を読むようになりまして。




でもそれまで

読んだことのない人間だったので、

自分がどんな本を読みたいか

さっぱりわからず。




借りたり買ったり、

色々読んでみて

わかったことが。



私のストライクゾーン

めっちゃ狭っ!


ってこと。




これは面白い!

と思いながら読める。


あぁ、もう読み終わってしまう!

と惜しみながら読める。


はー面白かった!

と読後感が良い。



こういうの、

なかなか無い。





あと、話題の本とか

あんまり合わないことが多い。



母がよく最近話題の本を

貸してくれるんだけど、

んー…

みたいなことが多い。



人気の女性作家さんの書く

女心の機微とか、

そういうのも苦手。




心に傷、

悩み、

暗い過去、

内省的な部分。


そういうの、

読んでてキツイ。



そういう感情とか

空気感に引っ張られると言うか、

飲まれちゃうんだと思う。




逆に。



前向き。

丁寧な人生。

人の良さ。

清らかな空気感。


そういうのも、

読んでてキツイ。



多分、

自分のダメさとかを

対比して明確に

突きつけられる気がするんだと思う。




ありきたりだろうが

なんだろうが。


突き抜けるほどのハッピーエンド。

めでたしめでたし!

大団円!


であって欲しい。



そうしないと

モヤモヤして読後感悪い。





そんなこんなで、

なかなかこれといった本を

探せずにいる。



面白かった

とか

良かったよ

とか言われる本は、

心が動かされすぎて

疲れてしまう。


感情移入しすぎちゃうのかな?





こういうの、

いつからかなぁ。



読書じゃなくても。


心が動かされすぎるものは

疲れてしまうから

遠ざけるようになった気がする。




覚えてるのは。


娘が3歳くらいの時に、

テレビでやってた

『火垂るの墓』を

見られなかったこと。



それまで

何回か見ていたのに。


その時は

見ていたら途中で

吐きそうなくらい

気持ちがついていかなくなって

テレビを消した。



多分。


娘が生まれて。


節子を娘と重ねて

つらすぎたんだと思う。




いつからか、

私って

こんなに冷淡な人間だったっけ?

っていうくらい、

涙は出ないし、

心が動かなくなっていた。



でもそれってもしかしたら

防衛本能だったのかな?



気持ちが引っ張られやすいから

なるべくそういうのから

遠ざかる。


心が持っていかれないように

閉ざす、というか、

強く思い入れないようにする。



そうしていたのかも。




金曜ロードショーの

『タイタニック』



久しぶりに観ようと思って

録画してるけど、

船が沈むシーンのこと考えると、

観れる気がしない…





話が逸れたけど。



そんなこんなで、

本を読みたいけど、

自分に合う本がなかなか探せない。




本屋さんに行くと、

本の海で。


探しようがない。



買って全然つまんなかったら

イヤだし。

(貧乏症なので買い物で失敗したくない)



こんなご時世だから

図書館もなんとなく、ねぇ…

(そもそも今は市内の図書館閉館してる)




読書家の人たちは

どんな風に

本を選んでいるんだろう?



話題性?

作家?

インスピレーション?




合わないの覚悟で

色々読んでみるしかないのかなー。



でもそんなに買えないし。



コロナが落ち着いて

図書館が開くのを待つかなぁ。