ベストセラーとか好きな作家さんのところを見てまわったけど、おっ！コレは！…と思うほどの本に出会えず、ふと、絵本のコーナーへ足が向いた。…子供らが小さい頃は、必ず何か、喜ぶ顔が見たくて、絵本を選んでいた。一緒に行くこともよくあり、そうなると、あれもコレもと選ぶのが、厳選するのが大変だった。
…今日の絵本コーナーでは、子供も親子も見かけなかった。ビデオには、流行りのお尻探偵のアニメが虚しく流れていた。
一通り見回したけれど、驚いたことに、非常に絵本が少ない。いわゆる不朽の名作というか、誰でも知ってるだろうと思うような絵本がほとんどない。日本昔話でさえなかった。
やっと見つけた懐かしい絵本が コレ。
ごんぎつね も トマトさん もなかった…。
そういえば、病院の待合室の親子の風景もすっかり変わってしまった。
母親が受診で預けるところがなく幼児を連れてきてる場合、大抵、子どもはずっと与えられたタブレットで幼児番組に釘付け。お母さんも自分のスマホに釘付け。
その時、私はちょっと手が空いてたのでお母さんが診察する間 子供さんの相手をしてあげた。
タブレットからは、どんぐりころころの歌のアニメが流れている。が、どう見ても日本のものではなく、某国のパクリ。発音も酷くて、どんぐりは、丼だし、坊ちゃんはボチャーン
私は、その歌に負けじとちゃんとした発音で一生懸命歌ってあげた…。
診察終えて出てきたお母さんに、「これは、発音がデタラメでしたよー」と話すと、「え？そうでしたか、私は一度もみたことなくて」と苦笑していた。…一度も一緒に歌ったこともないんだなぁ…なんか涙が溢れそうだった。お母さんにも、子どもさんにも…。
ワンオペ育児というらしい。配偶者も誰も協力してくれる人がいない育児のことを。
一方では、１人の孫に両親とそれぞれの爺婆と、総勢大人６人がかかりで至れり尽くせりで過ごしてるお坊っちゃまがいる。
…どちらが 立派な人になるのかはわからない。
どちらの子供にも 幸せな思い出が作られることを願うばかりです。お金で買えない幼児期の幸せな思い出は、いつかその子が大人になって、何か辛いことがあった時 きっと何かしら、心の支えになると思うので…。
もうすぐクリスマス
お子さん、お孫さんへのプレゼント
高いおもちゃもいいけれど、１ページずつ一緒にめくって絵本を読んであげるっていうのはどうですか？…声優気取りでね
…素敵なクリスマスになりますように✨