愛のなる木  | クツミのブログ

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ひとりひとりの内側が
満たされれば。。
きっと。。平和な地球へと

大海のなかの一滴。。
わたしがわたしを
ゆるし愛すること。。
つづっています




数年前


絵本

      💗星空 愛のなる木 星空💗


おじかん

あられましたら本サーチニコニコ







   風のそよぐ音・・

   小鳥のさえずり・・

   木々のささやく声・・

  緑いっぱいの澄んだ空気の中で、

  少女は木の根っこに座り大きな

  大きな木のふところに包まれ

  目を閉じて大きく深呼吸して

  土や葉の匂いをめいいっぱい

  吸い込みました。

  すると、みるみる少女の顔はゆるみ

  少女の瞳から涙がぽろぽろこぼれ

  落ちました。






  「ようやく涙が流れたのう。」

  「・・ヒック・・ヒック・・」

 「よくここまで頑張ってきたのう。

  おまえさんはいつも自分を責めて

  責め続けて泣くことすらできないほど

  心がかたくなって苦しんでいた。

  もうそれ以上自分を苦しめなくていい。

  もっと自分を愛しんであげてほしいんじゃ。」

  年老いた木が語りかけました。





  長い年月、たくさんの人がやってきた。

  おまえさんのように、いつもがまん

  ばかりして感情にふたをしておった。

  だか、おまえさんが感じてあげなくて

  誰がおまえさんの感情を感じてあげる

  のじゃ?

  感情は自然にあふれだすもの。ただ

  寄り添ってあげれば自然に消えていく

  のじゃ。

  怒り、悲しみ、妬み・・・どんな感情

  にもいい悪いなんてない。しっかりと

  感じてあげてほしいのじゃ。自分を

  愛おしむとはそういうことじゃ。」





  すべては愛じゃ。
  どんな自分をも愛したくて、すべては
  愛だったと感じたくて地球にやって
  来たのじゃ。
  ここでは、みんなばらばらのように思え
  て孤独を感じてしまう。じゃがなあ、
  ほんとうはみんなつながっておる。
  自分を愛おしむことが、他のみんなを、
  すべてを愛おしむことなのじゃ。おまえ
  さんならわかるだろう。」
  少女は、自分で自分を抱きしめ、今まで
  ほっておいた感情にしっかりと寄り添い
  感じてあげました。
  「わたし・・ 悲しかった・・」
  少女の瞳から涙があふれだしました。
  すると、頭上がぱっと輝きました。




  

 少女が見上げてみると、

 それはそれはきれいな、愛の実がなって
 いました。
 「まあ!」
 「きれいじゃろう。おまえさんが自分の
  気持ちに寄り添い、ふたをしておった
  感情に気づいてあげたからじゃ。おまえ
  さんの勇気が愛の実をならせたのじゃ。」    
  少女の表情はゆるみ、瞳が輝きほほは
  やわらかなピンク色に染まっていました。
 「今地球上には、愛の実が不足しておる。
  もしおまえさんのような人に出逢ったら、
  話してあげておくれ。わしが今語ったことを。
   
  それから少女は、どんなときも、怒り、
  悲しみ、嫉妬・・・どんな感情もおい
  やらず寄り添ってあげ、どんなにおい
  やりたい自分も、ゆるし、愛おしみ、
  抱きしめてあげ、しあわせに暮しました。
  そして、おばあさんになるまで、たくさん
  の人に、年老いた木が教えてくれたことを
  語り続けました。





 たくさんの人が、ほっておいた感情に

 寄り添い、自分を尊び愛おしむことを

 思い出しました。


 すると、ひとりひとりの内側からあふれ

 だした愛が、恐れを溶かし、地球上の

 たくさんの人のハートが開いて、愛の実が

 たわわに実った木であふれ、地球はきらきら

 エメラルド色に輝きを放ちました。


 そうして、すべての存在が恐れから自由に

 なって、安らぎに包まれ、ひとりひとりが

 お互いを尊びあいながら、ありのままの光

 めいいっぱい輝かせ、地球を自由に羽ばた

 いて地球楽しかったようと、還っていきま

 した。


           

              おしまいニコニコ


  











すてきな


午後を〜 プレゼント口紅ベル