こんにちは

 

パンプスオーダー

靴工房OGU 田内敦子です。

 

昨日は師匠のお客様がオーダーに来て下さいました。

 

10年ほど前に中々合うパンプスが見つからない奥様のために

ご主人が師匠のことを見つけて下さったそう。

 

私が師匠に出会うだいぶ前のお客様。

師匠は70歳くらいだったのかな?

 

何足が注文し、ここのパンプスなら大丈夫ということで

調整をしながら大切に履いていた。

 

ある時、中々連絡がつかず、

やっと連絡が取れたと思ったら、入院していたとのこと。

肺と心臓が悪くて入院したことがあると聞いたことがあるので

その時の事だろうと思われる。

 

退院した師匠は気弱になっていたのか、

オーダーを受けた靴に責任を持ちたいから

あまりたくさんの注文を受けるのをやめることにしたと。

 

それで、写真の靴が最後に作ってもらった靴になったそう。

 

とても綺麗に出来ていて、

飾っておきたいくらい気に入っている…

とお客様がおっしゃっていた。

 

 

そんな風に思って大事にしてもらえる靴を作っていた

師匠は本当に凄いなと思った。

 

師匠のお客様は師匠の作ったパンプスしか履けないという方も少なくない。

履き心地が他と全然違うと。

 

そして、

師匠のパンプスを受け継いで作ったり、

師匠の作った靴の調整をしてくれる人(←私のこと)が

いて良かったと喜んでくださる。

 

私は師匠のお客様からお話を聞くのがとっても嬉しい。

師匠がいなくなっても靴が残って、

大切にしてもらっている。

職人冥利に尽きるってやつだ。

 

私のことはご主人がお弟子さんがやってるみたいだよと

ネットで探して下さったそう。

 

師匠の木型を使い、

私が作っているパンプスも気に入ってくださり、

注文して頂いたり、

師匠の靴を調整させて頂いたり、

ちゃんと後継としてお仕事できているようで

嬉しい気持ちになりました。

 

 

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