宮城県民は大きな地震と津波には免疫がある。

だから、街の作り方やこの地域に長くいる人の知恵は、自然と防災を意識したものになっている。


たとえば、コンクリートブロックは新興住宅地ではほとんどみない。地震で崩れたときに危険となるため。

また、お風呂の水は、すぐ捨てないで翌日の洗濯につかうために残す。もちろんこれは災害が起こったときの生活用水にするため。


妻も、こっちに来る前は、お風呂の水をすぐ捨てる習慣だったけど、近所の人のアドバイスもあって、捨てずに翌日の洗濯につかうために残しておく、という習慣がついている。このため、助かった。


また、阪神大震災の経験者もたまたま周りにいたりして、災害時の備えを常にしておこう、と言われ続けていたのだ。


具体的には、1年分の水と食糧、衣類、生活物資をためておきましょう、というもの。

さすがにスペースの問題もあるので、1年分というのはキツイが、我が家では玄米1年分、水は2Lペットボトルを50本ほど、レトルト食品、缶詰、乾麺、乾パン、アルファ米、調味料、衣類、乾電池、水汲み用のタンク、カセットコンロ、トイレットペーパーなど、頑張れば3ヵ月分もつだけの貯蔵があった。いっそ塩ご飯、ということになれば1年持ちますがww


そして、悩ましいのが賞味期限。賞味期限が多少すぎたってたいしたことなく食べたりできますが、さすがに期限を1年以上すぎてるとやばい。そう、期限を気にしながら、貯蔵食品を定期的に見直しては消費し、補充を繰り返さなければならないわけです。ここを上手にし、定期的に見直す仕組みを自分のスケジューラに登録するとかすれば、まぁ、なんとかうまく物資が回るはず。


そんなに大げさな、と思われるかもしれませんが、なかなか馬鹿にはできません。

蓄えがあったからこそ、身近の物資に不足している人を助けたりできますし、また買占めに走る必要もなければ長蛇の列に並んで時間をそれに費やすこともないわけで、空いた時間を、他の人を助けるために使うことができます。というか、実際にできました。


また、この貯蔵は、災害時にのみ役立つわけではないのです。

収入が途絶えたとき、もしくはハイパーインフレになったとき、お金がなくとも、物資があれば、食いつなぐことはできるのです。


また、ガソリンや灯油などについては、たまたま満タンにしていたのはラッキーではありますが、普段から半分を下回らないようにする、というのもよい備えになることでしょう。


実際、ワタクシの住む街では、電気復旧までは4日、水道復旧まで8日かかっています。

ライフラインのうち、電気が一番早い、というのは本当です。電気なしで3~4日過ごせるようにしておくことがまず大切。そのうち、水がきます。給水車が準備されるのは結構早いですが家の蛇口から水がでるのは1週間以上は覚悟です。電気なしで3日間を過ごせるだけの蓄えなら、だれでもまずできます。ぜひ、そこから始めましょう。長丁場になることを想定するなら、それなりの備えを時間とお金をかけてでもやりましょう。


■3日間、電気水道なしで生活するための必需品

ワタクシが考える、あってよかった、あればよかったモノ


・カセットコンロ

・カセットコンロ用ガスボンベ

・ペットボトルの水2Lを3箱(18本)

・アルファ米

・電池式のラジオ(必需品Sランク)

・電池

・懐中電灯

・電池式蛍光灯ランタン(←これは便利すぎる)

・携帯電話用の電池式充電器

・乾電池(充電式のエボルタやエネループなどがたくさんあるとGood。ゲーム機のリモコンからもゲット。)

・自転車

・水タンク

・水タンクのように重いものを乗せるキャリー(カラコロところがる小さなタイヤがついてるやつ)

・あかちゃん用おしり拭き(ウェットティッシュなど)


あと、地震直後は水が蛇口からでていましたが、我が家ではそれを汲み置くことはしませんでした(←痛恨のミス)。すぐに断水になりますので、水は出ているうちに可能な限りため込みましょう。