聽き慣れない聲に目を覺ます
全裸に毛布を手繰り寄せつゝ
窓の春陽が輕い頭痛に堪へる
知らない部屋、微かな甘い香
記憶の斷片を繋ぎながら隣に
微笑みかける名を辿り始める

夜が激しいと尖り話し出した
其處の場面は確實に蘇るのに
更に事前の場や經緯は拔けて
知らない部屋、微かな甘い香
輕率に諦念し繋ぎながら下で
微笑みかける名を辿り始める





inspired by「Good morning