食べてゐるのは僕なのか
食べてゐるつもりが實は
食べられてゐるのかもと
繋がる部分の猥褻を見て
不意に考へた行爲の途中

言葉にならぬ嬌聲さへも
只管混じり合ふ汗の雫も
此の夜の露點を超過する

食べてゐるのは君なのか
食べてゐるつもりが實は
食べられてゐるのかもと
亂れる肢體の猥褻を見て
尚更に愛しい行爲の途中

我慢できない昂揚さへも
只管奧へと誘ひ込む雫も
此の夜の沸點に接近する





inspired by「女の夜食