其の張りのある肌に
絡み附く舌の感觸に
白晝夢かと目覺める
逃避した筈の少女は
既に身動きが取れず

觀念したかの樣に只
惡夢から覺める迄を
達成の出來なかった
配信遊戲の畫面へと
意識を紛らし堪へる

狼の執拗な責め苦に
思はず漏らした聲が
自ら驚く程甘く熱く
慌てて指を噛み乍ら
夢の儘に大人になる





inspired by「都合のいいお昼寝