介護職員基礎研修。


今日の午前中の講師は、19歳で


脊髄損傷で車いす生活を余儀なくされた


T講師。事故後先生から告知された内容に


初めて出た言葉が「うそっ?」。そして茫然


自失の中、次に出た言葉が「やばい」だった


そうです。病院の中で天井を見つめ、天井に


あいた穴をひたすら数えていたそうです。


その間だけは、現実を忘れる事が出来たのかも


知れません。


 リハビリが始まっても最初は熱心にはなれなかった


T講師でしたが、いろいろな方との出会いを経て、


介護職を経て福祉短大の教授になり、後進の


指導にあたっておらrます。


 経験、話題が豊富で研修生を飽きさせる事が


ありません。常に笑いの絶えない講義。


大きなものを乗り越えた説得力と力強さ、


そしてやさしさを感じます。こう言っては


失礼かもしれませんが、事故を受け入れ


障害を乗り越えたからこそ今のT講師が


あると思います。


 障害(病気)を言い訳にせず、だからこそ


出来る事を探し行動された。


 私の心理学の師匠である長谷川泰三も


脊髄損傷で車いすの生活をしています。


師匠もまた障害を乗り越えた方の一人。


素晴らしい方とのご縁に恵まれました。


T講師に師匠の本「命のカウンセリング」を


渡したのは言うまでもありません。


問題(障害)を言い訳にしない。すばらしい


お手本が目の前にある。どうとらえるかは


研修生次第。みんなはどう感じたのだろう。