3月11日、14時26分。私は前橋行きの電車の中。埼玉県の

岡部という駅に停車する寸前だった。激しく揺れ、緊急

停車。地震発生で点検中とのこと。携帯で情報を収集しようと

するも、回線がつながらない。しばらくして、ようやく

東北で、大きな地震が起こった事を知る。駅長や職員の

方が、くりかえし「ご迷惑をおかけします」とアナウンス。

当初は、復旧に5時間はかかると言っていたが、11日中の

復旧は出来ないと告知される。6時くらいまで電車の

中で過ごすが、余震の災害もあるため、駅舎に移される。

関東一円で電車が止まっているため、JRの手配で、近くの

市役所の岡部支所まで徒歩で移動。なんとか自力で

帰る人もいたが、40名近くが岡部支所で一夜を明かす

事になる。乗り合わせた若者が、友人を集め、近隣の

人を車で送って行くという。さらに、ベーグルの店を

やっているとのことで、ベーグルの差し入れ。人って

すばらしい。それでも30名以上が残った。深谷市から

救援用の毛布が届き、岡部駅の駅長?と深谷市の

職員数名と一夜を明かす。夜の1時から4時の間

以外は、ずっとテレビがついていて、地震の情報が

流れていた。

夜にも配られたが、朝、6時過ぎにお茶とおにぎりが

配られた。直接の被災地の方とは比べる事もできないが

緊急地震速報が流れるたびに不安が襲ってきた。