夏バテについて漢方の勉強会に行ってきました!

生脈散という漢方が中心でした。

 

やたら汗をかき、喉が渇く…
夏ばてのせいか、疲れやすく、すぐ息切れする…
夏のそんな症状にお奨めの処方の一つ、
「生脈散(しょうみゃくさん)」について触れてみます。

□生脈散の処方内容

 生脈散の処方内容は以下の通りです。

 ・人参  10
 ・麦門冬 15
 ・五味子  6

 

生脈散の主役(主薬)は人参ですね。
 人参には「大補元気(だいほげんき)」という、気を補う生薬の中でも、
 トップクラスの気を補う力があります。
 また、人参には「生津(しょうしん)」、つまり津液を生む働きもあります。

 麦門冬の主な働きは「生津」。人参にも生津作用がありますが、
 津液不足による症状を改善する際には、この麦門冬が良く用いられます。

 余談ですが麦門冬、「宮廷女官 チャングムの誓い」では、
 主人公チャングムが島流しに会い、後の医術の師匠となるチャンドクと、
 出合ったばかりの頃に登場した生薬でもあります。

 五味子は食べると酸っぱいのですが、その酸味が体を引き締め、
 必要以上に汗が出るのを防ぐ働きがあります。

 

津液→体内を流れる血以外の水分養分です。

津液を補充し、人参でエネルギーを貯め

五味子で体を引き締めるという

夏にぴったりの処方です。

 

夏バテには生脈散と覚えておくのも大事ですね!