木漏れ日の海 -2ページ目

木漏れ日の海

フィギュアスケートの羽生選手を応援しています。
プログラムの感想を中心に語ります。

埼玉初日を現地で見た。

 

事前に全く情報を入れなかったので、まっさらな状態で席に着いた。

 

席はSSロングの真ん中あたり。

 

近くも遠くもない距離感で、リンク全体が良く見える席だった。

 

初日は、どんなプログラムが来るのか、どういう構成なのかが全くわからないので、ドキドキしながら開演を待った。

 

記憶がすでにおぼろげだけど、初見の感想を書いてみたい。

(順番や内容があやふやなので、特に印象に残ったところをつらつらと)

 

最初、リンクに現れたときは、メインビジュアルの黒い衣装。

 

裾の丈が長い黒いコートのような上着。

競技やエキシでは、まず見られないような衣装。

 

映像の中でも終始着ていた衣装で、今回の役どころを象徴する衣装かな。

細身な羽生君のスタイルを引き立てる。

 

次に印象に残ったのは、ゴールドの衣装。

こちらも丈の長い上着をはおっている。

 

遠目には民族的な、クラシックな雰囲気に見えた。

この衣装もあいまって、このときのプログラムが原始の時代の踊り、根源的な踊りに見えた。

舞踏のルーツである「祈り」を感じるプログラムだった。

 

「Goliath」

まさか生で見れるとは思っていなかったので、嬉しい驚き。

 

プログラムの途中で飛び上がる動き、そして何よりも摩訶不思議(に見える)ハイドロが印象的。

映像で見ていたときもすごい動きだと思っていたけど、生で見ると、いったいどうなっているのかと驚かされる。

 

このプログラムは、今回の「Echoes of Life」の世界観とすごく合っているように感じた。

昨年つくられたプログラムで、「Echoes of Life」のためのプログラムではないにも関わらず、とてもしっくりくる。

羽生君がつくりだすものというのは、ひと続きでつながっているのだなと、改めて感じた。

 

ピアノ曲が連なるプログラム。

「バラ1」の衣装が生で見れて感激していた。

最初は曲が「バラ1」ではないので、この後に「バラ1」が来るのかと思って見ていた。

 

この衣装で数曲、ピアノ曲を滑る。

羽生君はずっと氷上にいて、舞台袖にはけない。

 

この時点で、「RE_PRAY」とは全く構成が違うことに気付いた。

 

プログラムの間に映像が規則的にはさまれる、というのが今までの「ICE STORY」の構成だった。

 

だけど、このピアノ曲のとき、羽生君はずっと氷上にいる。

曲間はあるものの、ほとんど、とぎれることなく滑り続ける。

 

完成しているかに思えた「RE_PRAY」までの構成を、ガラッと変えてきている。

たゆまぬ挑戦。

これもまた、羽生君の真骨頂だ。

 

そして、ピアノ曲がつらなるプログラムが、変化を見せる。

 

ナレーションが続いているなか、照明はブルー。

その中での羽生君の動きが、試合前のアップのものになった。

 

今までの「ICE STORY」では、明るい照明のもと、6分間練習のような雰囲気でやっていたが、今回はクリアな照明のもとではない。

 

試合前にやっていたルーチンの動きが入って、会場の緊張が高まる。

 

そこで高らかに響いた曲が「バラード第1番」。

 

大好きなプログラムを生で見ることができて、感激だった。

いつか、単独公演でフルで滑ってくれるかな、と密かに期待していたことが早くも実現した。

 

緊張感が高まる中、最初の4回転がきれいに決まる。

そして、次はトリプルアクセル。

試合仕様の入りからのトリプルアクセルが見れて、感激。

 

そして最後にもってきたのが4回転からの連続ジャンプ。

これは惜しくも転倒。

 

そしてあっという間にフィニッシュ。

大きな拍手がいつまでも鳴り響いていた。

 

前半には他にも新プロがあった。

 

動きの速いダンサブルなプログラム。

 

最初は会場の皆さん、声を上げることを遠慮していたけど、徐々に盛り上がった。

このプログラムは、盛り上がっても大丈夫なのかもしれない。

 

ここまでが、おぼろげながら前半の感想。

 

そして、後半。

 

前半のゴールドの衣装と似たシルエットのブルーの衣装。

言葉に合わせて舞い、滑る。

こちらも衣装と相まって、民族的な雰囲気。

言葉を風のようにつむいでいく。

 

続く映像の後、あの曲が耳に飛び込んでくる。

 

「Danny Boy」

 

まさか、「ICE STORY」で見ることができるとは思っていなかった。

 

長いプログラムだし、消耗の激しいプログラムだと思うので。

 

個人的に、生で見たいプログラム・ナンバー1だったので、感動に打ち震えた。

 

一瞬たりとも目を離したくないと、一生懸命に見る。

あっという間のできごとだった。

終わった後も、感動の余韻が残った。

 

そして最後の滑り。

たくさんのドアをくぐり抜けて滑り、本編が終わった。

 

めくるめく終わった初見。

次に何が起こるか全く分からないなかで、緊張感をもって見入った、濃密な時間だった。

 

そして本編の後のお楽しみ。

 

ハッピーバースデータイムになったときに、周りの方も一斉にバナーを掲げたので、あわててバナーをふる。

 

会場が一体となって、ハッピーバースデーを歌う。

「ハッピーバースデー・結弦」の歌詞に感激。

まさか、ご本人を前にこの曲を歌うことがあるなんて、思ってもみなかった。

 

埼玉スーパーアリーナの大きな箱。

その箱を埋め尽くす、羽生君のファン。

いつ見ても壮観。

壮大な景色。

 

この中で滑る羽生君の雄姿を、今日も目に焼き付けることができた。

 

「レミ」の後に、またまたサプライズ。

 

「阿修羅ちゃん」の曲が始まったときには、会場がゆれた。

ファンに愛されているプログラム。

 

そして、畳みかけるように、本日最後のプログラムは「SEIMEI」。

このプログラムは、羽生君にとって本当に大切なプログラムなのだなと、感慨深かった。

 

そして、定番の「私は最強」。

 

「無理はちょっとしてでも花に水はあげたいわ」のところで盛り上がる。

 

リンクを颯爽と滑る羽生君の雄姿。

 

そして、最後の言葉。

 

「生まれてきてよかった」

「スケートをしててよかった」

 

この言葉が聞けて、イチファンとして、本当に嬉しかった。

こうして、埼玉初日が幕となった。

 

今日、羽生君のスケートを見ていて思ったこと。

 

羽生君は、自分のスケートを見る人に、渡したいものがあるのだなと思った。

 

人の心にしみ入るように伝わる表現というのは、そういうものかもしれない。

 

見る人に、手渡したいものがある。

だから表現する。

伝える。

 

それが表現の根源かもしれないと思った。

 

今日も素晴らしいスケートを見せてもらえたことに感謝して。

 

いよいよ「Echoes of Life」の初日が近づいてきた。

 

埼玉公演は12月7日に現地の予定。

 

今回はバナーを会場で振りたくて、初めてバナーづくりに挑戦した。

 

「メンシプらじお」を聞きながら、バナーづくりにいそしんだ。

 

迫り来る「Echoes of Life」にドキドキしながらも、まずは「メンシプらじお」の感想を少し。

 

「オールラウンダー」について。

 

羽生君が、「どのエレメンツも突出していない」と言っていたけど、そういうことを気にしていたのが意外だった。

 

私の中では、圧倒的に史上最高のスケーターなので。

 

確かに、ジャンプの難易度やスピン、スケーティングといった1つ1つのエレメンツでいえば、私が知っている範囲でも突出していた選手の顔が思い浮かぶ。

 

だけど、ジャンプの美しさとカリスマ性、少なくともこの2つにおいては、羽生君が一番だと思っている。

 

まずは、ジャンプの美しさ。

確かに羽生君よりも難しいジャンプを複数跳べる選手はいたけれど、1本のジャンプの美しさにおいては、私の知る限りでは羽生君が一番だと思う。

 

入りの難しさ、軸の細さ、回転の鋭さ、ランディング。

それらをひっくるめて、羽生君のジャンプの美しさに、まず魅せられたものだ。

 

そして、カリスマ性。

氷上での集中力が、見る者を、そのプログラム世界に引き込む。

これは、唯一無二のものだと思う。

 

それに付け加えるとしたら、ファイティングスピリッツも。

 

私はサッカーも好きなので、羽生君を初めて知ったころは、サッカー日本代表に羽生君みたいなファイティングスピリッツを持ったフォワードがいればなあ、と思ったものだ。

 

「ブルーロック」じゃなけれど、世界的なフォワードがいれば、日本代表は1つ抜けれるのではないかと、おそらくサッカーファンは常々思っているだろう。

 

そういうわけで、羽生君はもちろんオールラウンダーではあるけれど、同時に突出した、稀有なスケーターだと思う。

 

いよいよ「Echoes of Life」まで1週間をきった。

 

今回の「ICE STORY」では、どんなプログラムたちに出会えるのだろう。

 

新しいプログラムも、懐かしいプログラムも、「Echoes of Life」の中でキラキラと輝くのだろう。

 

羽生君のスケートは、雄弁で豊穣。

そのスケートでしか語れないもの、見せられないものが、豊かにつまっている。

 

新たなスケートを見せてもらえるのが、本当に楽しみだ。

「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd ―Echoes of Life― TOUR」

新たな ICE STORY のお知らせが、ついに来た。

 

今年はどうかな、ICE STORY あるのかな、と9月ごろからソワソワしていた。

 

10月になってもお知らせがなかったので、今年はひょっとしてツアーではなく、単発のアイスショーなのかな、などと思いながらも待っていた。

 

そしてついに、待ちに待ったお知らせが。

 

新たな ICE STORY。

また羽生君のスケートを見ることができると思うと、嬉しさがこみあげてくる。

 

ICE STORYのタイトルは「Echoes of Life」。

「命」というテーマに真っ向から挑むという。

 

羽生君のスケートを見ていていつも感じるのは、「命の輝き」。

 

命の強さ、はかなさ、美しさを体現している羽生君のスケートからどのような物語が紡ぎだされるのか、とても楽しみ。

 

そして、どんなプログラムを見せてもらえるのだろうと考えると、ワクワクする。

 

おそらく、新プロがいくつか来るだろう。

新プロのことを夢想すると、ドキドキする。

 

そして、今までのプログラムもまた、「Echoes of Life」というストーリーのなかで新たな輝きを見せることだろう。

 

どのプログラムが来ても、驚き、喜ぶ自分が今から想像できる。

 

羽生結弦の新しい ICE STORY を見せてもらえる。

ファンとして、本当に嬉しいことだ。

「能登半島復興支援チャリティー演技会」の配信を見た。

 

オープニングは和太鼓のリズムにのって。

 

現れたときの羽生君の鋭い視線。

そして、鈴木さん、無良さん、宮原さんの真剣な表情。

 

4人のスケーターの、この演技会にかける気持ちが伝わってきた。

 

思えばこの4人は過去に2回、宮城での「notte stellata」を滑ったメンバーでもある。

その2回の「notte stellata」があって、今回のチャリティー競技会がある。

 

そんな積み重ねのようなものを感じて、それが見ているときの安心感につながったような気がする。

 

被災地に寄り添い、心をこめて滑る。

そのためにこの地に来たという、真心が伝わる滑りをみんながしてくれる。

そういう滑りを見せてくれるという信頼。

そういう空気感というのを、この4人のスケーターの滑りから感じた。

 

羽生君が選んだプログラムは、「春よ、来い」。

 

このチャリティー開催を知ったときには、どのプログラムを滑るのだろうと、いくつかのプログラムを勝手に予想していたけど、この地で滑られたのは「春よ、来い」だった。

 

多分、この他に選択肢はないというぐらい、この場にしっくりとくるプログラムが「春よ、来い」だったのだろう。

能登の方々に届けたいプログラムだったのだろう。

 

演技会後に出た記事を読んで気付いたけど、確かに明るい照明のもとでの「春よ、来い」を見るのは初めて。

 

最初に見た時は、そのスピード感に驚いた。

こんなにスピード感があるプログラムだったのだと。

 

明るい照明のもと見る羽生君のスケートは、やっぱりスピードがすごい。

「春よ、来い」では、それがなおさら新鮮に感じた。

 

今回の「春よ、来い」は、最後のポーズが印象的だった。

高く掲げた右手をグッと握る。

最後にその手の中につかみとったものは、希望。

そんなイメージを感じた。

 

今回のチャリティー演技会を見て感じたのは、感謝。

私は能登にゆかりがあるわけではないけど、こうしてチャリティー演技会を開催して、そこで滑ってくれたスケーターの皆さん、関係者のみなさんに対して、ありがたいという思いが湧いてきた。

 

羽生君に一番伝えたいのは、ありがとうという気持ち。

見ていて、とても心があたたかくなる滑りだった。

嬉しいニュースが入ってきた。

 

デザインなどの国際コンテスト「Graphis Design Awards2025」で写真集「y」が銀賞を受賞したという。

 

写真集「y」の、そして羽生君のスケートの美しさが、デザイン、グラフィックという分野においても国際的に認められたのだと嬉しくなった。

 

改めて「y」の表紙を見て、その美しさに感じ入る。

 

小海途さんの写真、小島さんのデザイン、サンエムカラーさんの印刷が、羽生君のスケートの美しさを写真集という形で紡ぎだす。

 

写真、デザイン、印刷が一体となって、プロの本気が集結して、素晴らしい写真集が出来上がった。

 

そして、その芯にあるのがやはり、羽生君のスケートの美しさ。

 

「RE_PRAY」横浜公演で見た羽生君のスケートの、ものすごい美しさを思い出す。

 

おそらく、どの一瞬を切り取っても美しい。

そういうスケートが、目の前でリアルタイムで展開された。

 

滑らかに伸びるスケーティング。

品格を感じるポージング。

プログラム世界に入り込んだ集中力。

 

その「美」は、後にも先にも「羽生結弦のスケート」でしかこの世に現れない。

そういう種類の美しさだと思った。

 

生で見ても、映像で見ても、写真で見ても、それぞれの良さがあるのが、羽生君のスケート。

 

心技体に、魂に時間。

多くのものを注ぎ込んで磨き上げたそのスケートは、本当に美しい。