皆生温泉・東光園(菊竹清訓・1964) その1 | トトやんのすべて

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および諸芸術作品への偉そうな評論をつづっていくブログです。

2018年9月29日(土)

菊竹清訓先生の初期の傑作 東光園の様子。

 

いつものように撮りまくった画像をぺたぺた貼っていきます。

 

かの伊東豊雄先生が 生涯で一番衝撃を受けた建築 とかなんとかいってるらしいのだが――

 

なるほど

これはすごかった。

 

だが、私ごときのいう「すごい」は 伊東豊雄御大のいう意味とだいぶ違うとおもいますが……

 

しかし、いろいろ悔いが残ります。

 

島根県立美術館(これも菊竹作品)&宍道湖の夕焼け を撮って、

それから美術館のレストランで夕飯。

それから松江駅まで歩きまして

で、米子駅まで山陰本線。

そこからタクシーで東光園。

という流れでしたので……

 

到着はたしか、8時半ごろだったような気がする。

そこで……

暗闇の中浮かび上がる東光園の姿は――

もうたまらなく不気味……

だったのですが、

その様子は撮っていない。

 

いったんお風呂にはいったらもう写真撮る気力など失せてしまって

眠くて眠くて

さっさと寝てしまった。

夜の東光園の様子 1枚も撮らずに終わってしまった……

 

あとですねー

宿泊したのが別館「喜多の館」だったのですよ。

本館「天台」ではなかった。

 

よく調べておくべきでしたねー 「喜多の館」は菊竹作品ではないのですねー

 

んーいちおう 「喜多の館」の客室の様子載せておきますが……↓↓

 

悪くないでしょ。

テトラポッドが目障りだが。このサイズの画像じゃわからんか。

 

「喜多の館」もよかった。

というか、海……弓ヶ浜に面していて、

世間的には「天台」よりこっちのほうが 「いい部屋」なのかもしれないな。

 

もとい、菊竹作品ですわ。

入口 西側から見たところ。

 

雨がうっすら降っている&チェックアウトまでなるべくたくさん写真を撮りたい

という理由で、

バスが行ってしまうまで待つことはできなかった。

 

トマス本人&カメラ 両方レインコート着て撮ってます。

当日は 「雨かよー」

とおもってましたが ひと月経ってみると

しっとりいい雰囲気だな。

 

に、しても……

すごいマッチョな外観。

 

軍艦みたい、というか――

ガンダム的、というか――

 

構造は、ですね 「SRC造吊り下げ構造」というものらしいです。

鉄骨鉄筋コンクリートですね。

 

構造のメインは 鉄骨鉄筋コンクリートの 6組の「組み柱」であるようです。

下の画像の赤丸で囲った柱。

 

ぶっとい組み柱がメインで立ってまして 5・6階の客室を吊り下げているという仕組みのようです。

 

「菊竹清訓巡礼」の磯達雄さんの文章によりますと――

 

組み柱は真ん中の主柱とそれをサポートする3本の細い柱が、貫でつながれている。これが6組、建物の4階までを貫き、そこから上は手柱だけが伸びている。組み柱は外からも見え、強さを表現するとともに、ロビーの中にも出現し、空間に力を注入している。

(日経BP「菊竹清訓巡礼」36ページより)

 

とのことです。

うーむ。いよいよモビルスーツだわな。

 

左側の通路は別館 僕の泊まった別館への通路。

 

4階は……

(↑↑画像で空っぽになっている階がありますが、それが4階)

空中庭園というものになっています。

 

空中庭園ですが、「菊竹清訓巡礼」

宮沢洋さんは……

 

普通なら…ここに和風庭園がありそうなもの

4階の空中庭園は、玉砂利を敷いただけのシンプルな空間。

ここに和風庭園をつくらなかったのは、流政之の庭園に敬意を表すためか?

(同書39ページより)

と書いてます。

 

その流政之の庭園というのはこんな↓↓

 

↓↓

泊まった部屋に置いてあった なんというか、パンフレットというか 説明というか ですが。

 

「東光園の特徴の一つは、二人の巨匠がコラボレートして生み出した荘厳な景観」

ということなのですが、

 

すみません。

流先生に関してはよくわからんので この記事ではパスします。

 

以下、外観をペタペタ貼っていきます。

 

階段室。

非常階段なのですが――

 

かっこよすぎます。

ただの非常階段よ。

ロビーの窓。

木が映り込みます。

 

窓枠ところどころ錆びてます。

 

ロビー↓↓

奥にひたすらかっこいい階段室。

 

というか、あとで階段室の記事書きます。

ああ。上で書いた空中庭園の記事も書きます。

 

土曜ですが、

トマス・ピンコ一人で独占ですね。

 

お客さん 韓国の人が多かったのですが、

韓国の方、

熱心に写真撮ってるわたくしの姿をみて

「??」

という感じでしたねーー

 

建築目当ては僕だけなのだろうか。

そうだろうね、きっと。

 

東光園から米子駅までのタクシーの中で

運転手さんに聞いた情報によると……

 

釜山から境港まで船が出ているんだと。

その船はウラジオストクまで行っているらしく、

 

どうも韓国人・ロシア人の観光客が多いらしい。

もちろん飛行機で来る人もあるだろうが。

 

ロビーの様子に移ります。

 

奥に流先生の庭園が。

たまりません。

 

これが磯達雄の書いていた

ロビーの組み柱。

 

ズドーンと ど真ん中に君臨しております。

 

この「やりすぎ」感が 菊竹清訓でしょう。

過激さが。

 

以下、モノクロ写真。

 

これはディスタゴン25㎜↓↓

というか、当記事 ほぼ全部25㎜

 

以下、3枚

マクロプラナー50㎜で撮りました。

 

まるまっこい かわいい椅子は

剣持勇デザインのラウンドチェアですって。

 

座り心地は良かった気がする。

一瞬座っただけですが。

 

グランドピアノ。なんだろう。

どういうタイミングで使われるのかね。

 

□□□□□□□□

その2に続きます。

ロビーを詳しく見る予定です。