現代の日本人の多くを悩ませている病の一つが、花粉症
である。
花粉症の原因となる花粉は、スギ花粉、ヒノキ花粉、ブ
タクサ花粉など様々あるが、春先だけでなく一年中飛散
している。
日本各地で飛散状況が異なるのだが、たとえば、関東で
は、スギ花粉(2~4月)、ヒノキ花粉(3月中旬~4
月)、ブタクサ花粉(8月下旬~9月)となっており、
5月から6月にかけてはイネ科の花粉も飛んでいる。
関西では、スギ花粉(2月下旬~3月)、ヒノキ花粉(
4月)、イネ花粉(4月下旬~5月)、ブタクサ花粉(
9月下旬)などとなっている(エスエス製薬HPより)。
さて、花粉症は日本人に特有のものなのかと思いきや、
実はその「発祥の地」は日本ではなく、イギリスとされ
ている。
昔から海軍が軍隊の主力を占めていたイギリスでは、軍
艦を建造するための場所を確保するために森林を伐採し
ていたが、そこに生えた雑草が、花粉症のアレルゲンを
発生される植物だったとされる。
また、イギリス人のほか、花粉症に悩まされている人々
は世界中におり、アメリカ人はブタクサ花粉に悩まされ
スカンジナビア半島にあるノルウェーやスウェーデンの
人々はカバノキの花粉に悩まされているという。
ちなみに、日本においてスギ花粉が初めて確認されたの
は、東京オリンピックが開催された昭和39(1964
)年のことで、日光市(栃木県)においてであった。
終戦後、都市を再建するための建築用材として、国策に
よって全国各地にスギが植えられたのだ。
その後、安価な外国産の木材が輸入されるようになった
ことなどが原因となって国産スギの価格が下落した。
そのため、仕方なく放置されたスギが花粉を巻き散らす
ようになったのである。
なお、スギは樹齢30年ごろから花粉を撒き散らすとい
うが、なんと樹齢50年まではそれを止めないそうだ。
日本人が花粉症に悩まされる日々は、まだまだ続くよう
である。