▶『プロレス取調室』レビュー6・田村潔司の場合 | ぐーすけとりきのブログ

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▽リングスで「賞金首」に

玉袋:また田村さんはリングス・ジャパン勢とあからさ
まにギグシャクしてるところがおもしろかったんだよ!

ガンツ:みんなに狙われてましたよね(笑)。

田村:うん。賞金首みたいなもんだったからね。でもそ
れもおもしろかったよ。

ガンツ:田村さんはリングス・ジャパン全員を倒してエ
ースになったわけですもんね。

田村:そうね。坂田(亘)とはやってないんで、坂田以
外はね。

玉袋:あの日本人同士が直接対決することによって、格
付けが決まっていくところがよかったよ。

田村:でもそういう相手がいて、そのときはお互いにホ
ントに嫌いだったからこそおもしろい試合になったのか
なと。そういう意味では彼らにも感謝ですよ。山本宜久
とかもね。

玉袋:田村vsヤマヨシはよかったぞ~。

椎名:あれはあまりにも名勝負ですよね。シュートのケ
ンカマッチから最後は芸術的な跳びつき腕十字!

ガンツ:福岡の試合ですよね。後楽園のフルタイムも最
高でしたけど。

田村:マニアックな世界の話だな(笑)。

ガンツ:いやいや、田村ファンは全員ヤマヨシ戦を名勝
負のトップに挙げますよ!(笑)。

田村:俺のファンがマニアックすぎるんだよ(笑)。

ガンツ:ヤマヨシ戦は事実上のリングスの新エース決定
戦でしたから、あそこでもし田村さんが負けていたら、
ヤマヨシの下でリングス生活を送ることになったわけで
すもんね。

田村:それは勘弁してもらいたいな(笑)。

椎名:でも負けるってありえなかったでしょ(笑)。

ガンツ:いや、でもヤマヨシはサミングやったり、鼻の
穴に指を突っ込んだり、なりふりかまわぬケンカ殺法で
きてましたからね。

田村:ヤマヨシとの試合は、勝つには勝ったけど、後半
はスタミナが切れて、ダメージも大きかったんで、「俺
これじゃダメだ。もっと練習しなきゃな」って思ったん
ですよ。ところが試合の映像を見返してみると、あいつ
グーで殴ってるんですよ!(笑)。

ガンツ:掌底を効かされたと思ったら(笑)。

田村:グーのせいなんですよ。「そりゃあフラフラする
わ!」と思って(笑)。

椎名:リングスルールのはずなのにパトスミ戦みたいに
素手で殴られる(笑)。

ガンツ:ヤマヨシの中のリングス・オランダイズムでし
ょうね(笑)。

田村:実際、目も突いてきたからね。

玉袋:レンティングイズムだな(笑)。

椎名:ヘルマン・レンティング戦法(笑)。

ガンツ:だから、いざとなったら相手が何を仕掛けてく
るかわからないのが、当時のリングスでしたよね。

      ★     ★    ★

▽前田日明の時代と価値観(7年ぶりの試合と引退前の前田)

椎名:あと、リングスでは前田日明戦もありましたよね。
あのとき、田村さんが凄くうれしそうだった印象がある
んですけど、そんなことはないですか?

田村:やってて、楽しかったは楽しかったです。

ガンツ:あの試合は前田さんのリングスでのベストマッ
チですよね。凄く盛り上がって。最後は前田さんがスリ
ーパーで勝ちましたけど、田村さんが試合をコントロー
ルして「俺の試合だったぞ」っていう思いがあったんじ
ゃないですか?

田村:いやいや、それはないよ。前田さんには新生UW
F時代に病院送りにされて、眼をやられて1年間欠場さ
せられたという前フリがあったから、7年ぶりくらいの
試合で、「俺の成長を感じてほしい」ということで、思
いっきり蹴ってはいったけどね。

椎名:あの左ミドルは怨念がこもってる感じでした(笑
)。前田さんの脇腹がみるみる赤くなってきて。

玉袋:あの蹴りがあまりにも痛かったから、それを根に
もってトロフィー投げつけたのかな(笑)。

田村:アハハハ!

玉袋:なんか丸く収まらない人なんだよな~。若手の頃
から、距離感とか、前田さんに対する思いっていうのは
変わらない感じですか?

田村:接すると変わらないですね。でも会いたいとは思
和ない。緊張しちゃうんで。

玉袋:そうだろうなあ。

ガンツ:実際、前田さんと試合やってみて強かったです
か?

田村:いや、それは時代によるじゃん。あのとき、俺は
まだ20代で、前田さんは引退する2年くらい前なのか
な。

それは相撲でも千代の富士が引退前に貴乃花に負けたけ
ど、それをもって千代の富士が弱いってことにはならな
いから。やっぱり一時代を築いた人は強いですよ、その
ときは。

引退前の前田さんが強かったかはともかく、若い頃、あ
の当時では強かったと思うし、アンドレ(ザ・ジャイア
ント)との試合だって、他の選手がアンドレとああいう
試合ができたかといったらできなかったと思う。

ガンツ:アンドレとやった1986年と、田村さんとリ
ングスでやった1997年じゃ、強さも価値観も比べら
れないということですね。

玉袋:そりゃそうだよな。

田村:ただ前田さんは、その若い頃の価値観でリングス
でもいたから、試合をやる俺らは大変だったけどね。メ
インイベンターは毎月試合して休んじゃいけないとか。
必ず客を満足させなきゃいけないとか、KOKとか後半
になってもそれがずっと続くと、やっぱりボクもパンク
しちゃいましたね。

玉袋:過重労働。クロネコヤマトみたいなもんだよ(笑
)。

ガンツ:(前田の口調を真似て)「田村ね、おまえ、月
イチでそんなこと言ってたらね、俺らのときはね、年間
250試合やってたんだよ」って、そういう話になるわ
けですよね(笑)。

田村:そうそう(笑)。

玉袋:その考え方の違い、距離っーのは縮まらねえな。

田村:ボクは試合中に鼻を骨折して、鼻骨が「く」の字
に曲がったことがあるんですけど。「あっ、これでちょ
っと休めるかな」と思ったら、一か月後の試合に出させ
られましたからね(笑)。

ガンツ:鼻が折れても関係ないと(笑)。

玉袋:乱暴な時代だよ(笑)。

     ★    ★    ★

▽PRIDE参戦!

玉袋:そっから田村さんはしばらくしてからリングスを
離脱して、PRIDE参戦になるわけか。

椎名:いきなりヴァンダレイ・シウバとやったんですよ
ね。

玉袋:そうだ、いきなりヴァンダレイだよ。あの頃はサ
クちゃんもやられて、日本人みんなシウバにやられてた
時代だから、田村さんがそこに風穴開けてくれると期待
してたんだけど、悔しかったな~。

椎名:パウンドで削られて行ってね。

玉袋:まあ、シウバ戦も悔しかったんだけど、俺は吉田
秀彦に負けたのが一番悔しかったね。もちろん当人が一
番悔しいと思うんだけど。

ガンツ:水と油の関係というか、UWFvs柔道のイデオ
ロギー闘争って感じでしたからね。

玉袋:それでまた、佐藤大輔がそういう煽りをするんだ
よ!

ガンツ:「Uを背負ってるんですよね?それってどうな
んですかね」とか、吉田さんが薄笑いで語る映像が流さ
れて(笑)。

玉袋:あれ見てムカムカムカきてさ、「田村!あの野郎
をぶっ倒せ!」って気持ちになったもん。

田村:アハハハハ!

椎名:それでローキック蹴りまくられてたのに、最後は
柔道着で首絞めて勝つとかさ、あんなの反則じゃん。

ガンツ:凶器攻撃(笑)。

椎名:柔道着だったら許されるなら、「帯で首絞めても
いいのかよ!」ってなるよ(笑)。

玉袋:だから田村さんも靴脱いで、その靴でぶん殴って
やればよかったんだよな(笑)。

椎名:ミック・フォーリー(マンカインド)みたいに靴
下を口の中に突っ込んだり(笑)。

玉袋:臭い靴下攻撃な。くだらねえ~。