▶「武藤敬司35年の全記録」8・人工関節手術成功、骨が大きすぎる | ぐーすけとりきのブログ

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2018年3月30日、武藤敬司は、東京・足立区の苑
田会人工関節センター病院で両膝の人工関節設置手術を
行った。

執刀した杉本和隆は、手術に至るまで武藤の膝に合う人
工関節を見つけることに苦労したという。

「武藤さんの骨は、普通の人の倍はあるぐらい異常に大
きいんです。

ですから、人工関節の大きさも、例えばTシャツのサイ
ズでいえばMが標準だとすると、トリプルXLぐらいの
大きさでした。

私は、過去にNBLの選手の手術もしているんですけど
身長が2メートルある選手と同じぐらいの大きさでした。


人工関節は、個々の患者に適合するよう約70種類ある
という。

大きさも洋服のようなS、M、Lという単純な区分けで
なく、「2ミリ」単位で違う。

それぞれの患者に合う人工関節を作るためには、まずM
RI(磁気共鳴画像)、3次元CTで関節を撮影し、3
Dプリンターでモデルを作り、セミオーダーのような形
で専門の病院に発注する。

ところが、あまりにも骨が大きかった武藤には、日本国
内に適合する人工関節はなかったという。

さらにアメリカにもなく、ようやく二ヵ月をかけてオー
ストラリアで武藤のサイズに合う人工関節を探し出し取
り寄せた。

「これだけ、骨が大きいというのは、やっぱり成長期に
どれだけ鍛えたかですよね。

あとは、武藤さんの持っている遺伝子の影響が大きいと
思います。

なかなかこれだけ太い骨は、ありませんよ。

ボクは、横綱白鵬関を始め、お相撲さんもたくさん手術
しているんですけど、お相撲さんより武藤さんの骨の方
が大きいですよ。

白鵬関と比べても、武藤さんの方が全然大きいですよ」

二ヵ月をかけてようやくオーストラリアで見つかった人
工関節だったが、手術をして再び驚きがあった。

「骨がものすごく固かったんです。

ボーンソーっていうのこぎりみたいなカッターで骨を切
るんですが、このボクらの使う刃って、すごい高級でも
のすごい切れ味がいいんです。

これで切られた人は、多分、切られたことに気づかない
ぐらい刀より切れるんです。

値段も、1枚2万円もするぐらい高いんです。

それぐらい切れ味が鋭いので普通なら、1枚のブレード
で両足に対応できるんです。

ところが、武藤さんは、骨が固くて片方の足だけで3枚
も刃こぼれをしました。

ですから、両足で合計6枚も使いました。

いままで6枚も使った人はいませんよ(笑)」

一枚2万円も刃を6枚も使った手術は、時間も大きく費
やした。

杉本は、通常の人工関節手術は40分ぐらいで終えると
いうが、武藤の場合は3時間を要し「終わった後は、も
う、へっとへとでした」と笑った。

人工関節の世界的権威を驚かせた武藤の膝だったが、手
術は無事に成功した。

それは同時に、ムーンライトプレスとの永遠の別れでも
あった。