かつて高畑勲監督でテレビアニメ化され、今ではパロディが某社
のCMにもなっている「アルプスの少女ハイジ」。
のCMにもなっている「アルプスの少女ハイジ」。
スイス人女流作家、ヨハンナ・シュピリ原作のこの作品。
もちろん主人公はハイジで、ペーターやクララとの交流が物語の
中心だ。
でも、実はハイジを預かる「アルムのおんじ」に注目すると、も
うひとつの物語があぶり出されてくるのだ。
原作でのおんじは、若いころは賭け事や酒に明け暮れ、傭兵とし
て戦争に参加。
それだけで村の人たちからは「人殺し扱い」をされている。
そんな状況で息子のトビアス(ハイジの父)が大工仕事中の事故
で死亡。
奥さん(ハイジの母)のショックで体を壊して亡くなってしまい
村人たちが「おんじが罰当たりなせいだ」と彼を責めたことから
おんじは村人から離れ、アルムの山に小屋を建てて引きこもるの
だ。
そして年月が経ち、70歳になったある日、親戚のデーテが息子
の忘れ形見であるハイジを連れてくる(アニメの第一話)
そう、この物語、「ひねくれて世捨て人のように生きていたおん
じが、孫娘と一緒に暮らすうちに心を再生させる物語」としても
読める作品だったのだ。