・「お口の恋人」→ロッテガム誕生秘話→韓国に凱旋 | ぐーすけとりきのブログ

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現在、発売中の「ロッテガム」は30種類を超える。

お馴染みの「グリーンガム」「クールミント」から「ブルーベリ
ー」や「スウィーティ」等の味を生かしたフルーツ系ガム、眠気防
止の「ブラックブラック」のように機能性を持ったガムなど、タイ
プも幅広い。

チューインガム(ChewingGum)とは「楽しみながら噛むお菓子」と
いう意味。

戦後から一貫して噛み心地にこだわり続けた、「ロッテガム」誕生
と開発の歴史を紐解く。

1700年前中央アメリカの住民マヤ族らはサポディラの木から
樹液をとり、煮詰めてゴムのようなかたまり「チクル」をつくって
いた。

この「チクル」を噛んで唾液を出し、喉の渇きをいやしていたと
いう。

この伝統はアメリカインディアンに伝わった。

1869年、アメリカ人のアダムスは、「チクル」からゴムをつ
くり商売をしようとしたが失敗。

しかし、これに甘味料を加えてチューイング・ゴム、すなわちチュ
ーインガムを売ったところ大ヒットとなった。

1880年には、リグレーもチューインガムを発売。

日本には大正7年に輸入されたが、食習慣の違いや時代感覚に合
わず、全く売れなかった。

戦後───

昭和20年───東京

朝鮮人の辛格浩(通名:重光武雄)23歳はひかり特殊化学研究所
を設立し、化粧品や石鹸をつくっていた。

「同業者も増えたし、このままでは先が不安だ」

そう思っていた重光の目にとまったのが進駐軍が子供たちに配っ
ていたチューインガムだった。

「これがアメリカのチューインガムか。
 うまい!
 そうだ、これをつくろう!」

昭和22年酢酸ビニルに甘味料を加え、ナベで煮てガムをつくり
だした。

すべてが手作業で包装も簡易なものだったが、人々が甘いものに
飢えていたため、大いに売れた。

「よし、これはいける!
 会社組織にして本格的に売り出そう。
 社名も考えねば」

少年の頃夢中で読んだゲーテの『若きウェルテルの悩み』のヒロ
イン・シャルロッテにちなみ「ロッテ」と名付けよう。

昭和23年「ロッテ」設立。

当時、同じような小さな菓子メーカーが乱立していた。

「同じではダメだ。包装工場を新設し規模を拡大しよう」

ここで、問題がひとつ…

「チューインガムは菓子じゃないから流通ルートには乗せられな
 い。原材料も統制品だ」

そこで、組合を作り原材料の統制緩和を訴える運動を起こし乗り
切る。

今度は昭和25年、統制は緩和されたが、今度は不況を迎えた。

「不況のときこそ実力の差が出る。新しいガムを出す」

「風船ガムだ!」

ガムを知ってもらうには宣伝が必要だ。

宣伝カーを全国に走らせロッテの風船ガムを広めた。

こうして子供たちの人気を集め「風船ガムのロッテ」といわれる
ようになった。

「子供たちに人気はあるが、大人にも広めたい。
 しかし、板ガムの巨人ハリスが圧倒的なシェアをもっているか
 らな。
 
 同じ土俵では勝負にならない。

 今、ガムは合成樹脂が主原料だ

 噛み心地のふくよかな天然チクルを使おう!」

しかし、天然チクルは輸入量が制限されており手に入らなかった。

「なんとかならないものか…」

「社長、ガム以外に使用する天然樹脂の輸入枠を分けてくれる商社
 がありました」

「よし!」

昭和29年1月、日本初の天然チクル配合の板ガム「バーブミン
トガム」発売。

さらに10月にはスペアミントの清涼感を生かした「スペアミン
トガム」を発売。

反対もあった。

「天然樹脂を食品に使うのはもってのほかだ。
 それに外貨を使うのもいかがなものか」

「私はガム本来の噛み心地を追求します」

重光の意思は固かった。

「ロッテはあくまで天然チクルにこだわります」

業界の考えとは異なり、ロッテは次々と新製品を発売。

昭和31年、南極観測船「宗谷」にロッテの特殊ガムが積まれる
ことになった。

このニュースはロッテの名を一躍広めた。

昭和32年4月葉緑素クロロフィルを配合し細胞活性化、脱臭、
殺菌作用と嗜好性を兼ね備えた新タイプの「グリーンガム」発売。

大ヒットとなる。

重光の躍進は止まらない。

「小売店を直接まわる販売組織をつくり宣伝と普及をしよう!
 1000万円当たる懸賞キャンペーンをやろう!」

テレビでも「ロッテ歌のアルバム」のスポンサーとなり、ロッテの
名は全国に知れわたった。

そして昭和35年──

「社長、天然チクルが自由化されます」

「ついにこの日が来たか。
 ロッテのやってきたことは正しかったんだ」

同年6月、アメリカ産の高級ペパーミントを配合した辛口の「クー
ルミント」を発売。大評判となる。

「お口の中は南極の爽やかさ、これぞ大人のガムだ」

ついにロッテは業界のトップになった。

その後ガムは機能性をもつようになり、新しい商品が次々と開発
されている。

・口臭予防の「フラボノ」
・眠気防止の「ブラックブラック」
・虫歯予防の「キシリトール」

などなど

さて、海外にも(というか重光氏の故郷韓国にも)ロッテは凱旋
帰国していった。

韓国には「ロッテ」の名前のついた社名が数多いのだが、(百貨店
業界では世界5位、製菓業界ではアジア1位、ホテル業界ではアジ
ア3位、ホームショッピングでアジア1位、石油化学業界で世界10位
など)それはロッテの創業者で在日韓国人一世である重光武雄(辛
格浩)が、ロッテの収益を資金にして、1965年の日韓国交
正常化を期に、母国の韓国に韓国ロッテグループを発足させたこ
とによるものである。

またプロ野球チームとして、日本では千葉ロッテマリーンズ、
韓国ではロッテ・ジャイアンツを持つ。