▼1 ワイシャツの裾(すそ)、なぜ前後が長い? | ぐーすけとりきのブログ

ぐーすけとりきのブログ

ブログの説明を入力します。

一般的にワイシャツの裾は、着たときの左右が短く、
お腹とお尻に触れる前後の部分は長い「大きな波形」
にカットされている。


大切なビジネスの場面では絶対といっていいほど着
なくてはならないワイシャツなのに、裾の形だけはど
うも間が抜けて見える。


もちろん、ビジネスの場でズボンを脱ぐことはまず
ないからいいとしても、いったいこれはなぜなのだ
ろうか。


ワイシャツの波形の裾は、もともと「下着」を兼ねて
いたときの名残なのだ。


上着の内側に着る衣類として、ワイシャツらしきもの
が生まれたのは17世紀頃のことだが、衿(えり)や
カフスのような目立つ部分は取り外して洗ったり、取
り替えられるようになっていて、和服用の下着である
襦袢(じゅばん)のような存在だった。


白いシャツが基調なのも、そもそも下着だったからで
ある。


当時の人々はパンツをはかずにそのままズボンをはい
ていたのだが、下半身の大事な部分も布でくるんだほ
うが衛生上も好ましい。


そこで、ワイシャツの裾の前後を長くし、パンツとし
て機能させていたのである。


日本には、古来からふんどしという下着があるし、い
まではほとんどの人がパンツをはいているから、ワイ
シャツの裾が波形である必要はない。


それでも、これが伝統というものだろうか、裾の形
は一向に変化してこなかった。


同じく下着から生まれたTシャツの裾が、すっきりと
水平にカットされているのとは対照的だ。


ちなみに、「ワイシャツ」という名称は、衿の三角
ゾーンの部分が「Y」の字に似ていることからネー
ミングされたと思われがちだが、実はさにあらず。


これは英語の「ホワイトシャツ」が訛って生まれた
日本独自の言葉であり、外国では全く通じない。


ワイシャツは、明治時代には「白襦袢」と訳され
ていて、「ワイシャツ」という呼び名が広まったの
は大正時代になってからのこと。


スーツにネクタイというビジネスファッションが普及
するのと同時にワイシャツも普及していき、戦後の
サラリーマン社会の到来で一般的になったのである。