毎朝の日課として見る人も多いNHKの朝の連続ドラマ。
サブタイトルとして「朝の連続テレビ小説」と小説にこだわって
いるのには深い理由があるのだろうか?
「朝の連続テレビ小説」第一作目は、昭和36年4月3日から翌年
3月30日まで放送された「娘と私」である。
このドラマは、獅子文六作の小説をもとに制作されたものだ。
その後も、NHKの朝の時間帯のドラマは武者小路実篤の「あか
つき」、川端康成の「たまゆら」など小説が原作のドラマが
続いた。
スタート当初はその名の通り、「小説原作のドラマ」がモット
ーだったのである。
だが、80年代に入ると、視聴者から新しいものへの挑戦が
求められた。
その挑戦こそが、脚本家による書き下ろしの作品にすること
だったのである。
方向転換を果たしたものの、テレビ小説の名をそのままにした
のは、昭和30年にラジオで放送されていた「ラジオ小説」の
名をどうしても残したいという局内の声が多かったためだと
いう。
NHKの朝ドラは「ラジオ小説」からヒントを得てスタート
した企画だったので、スタッフの思い入れも一段と強かった
のだろう。