日本が生み出した戦後の最大のスターと言われる
石原裕次郎。
「太陽の季節」で日活の新人俳優としてデビュー
した石原だが、もともとは俳優になるつもりは
まったくなく、実業団で社会人バスケットボール
選手になろうと考えていたのである。
ところが、事故に遭って左足を骨折し、その夢は
断念。
目標を失った石原は、大学に入ったはいいが、
酒を飲んでは、ケンカの日々を送っていた。
ちょうどその頃、兄の慎太郎が「太陽の季節」
で芥川賞を受賞。
弟の裕次郎もその受賞パーティーに出席したの
だが、これがすべての転機になった。
どれだけ飲んでも乱れることなく威風堂々とした
石原の姿は招待客の中でも抜群に目立っていた。
当時の日活のプロデューサーがその姿を見て、
映画「太陽の季節」に出演させ、次いで「狂った
果実」で主役に抜擢。
石原裕次郎は一気にブレイクしたのである。