セーラー服はその名のとおり、もともとは水夫の乗船服だ。
17世紀のはじめ、イギリス人の水兵が着用したのが最初で、
1857年には英国海軍に正式に採用された。大きな四角い襟は
長い航海中、伸び放題の髪で服を汚さないための意味と、襟を
立てて風をよけることで仲間の声や音などをよく聞こえるようにす
る効果もあった。
また水兵が海に落ちてしまったとき、四角い大きな襟を掴んで
引き上げるのにも便利だった。
このセーラー服が子供服として用いられるようになり、最初は
男子用として、やがて女の子の体操服や日常着として普及して
いった。1860年代後半には、英国のエドワード王子が着ていた
ことからヨーロッパ中の上流階級の子供たちが着るようになったと
いう。
日本にセーラー服が入ってきたのは明治末だが、「セーラー服
発祥の地」といわれるのは福岡市にある福岡女学院だ。
1921年、米国人のリー校長が運動に不向きな和服に変えて
地元の洋服店に作らせた英国風セーラー服がそれ。
今見ても古びていないそのデザインは全国の女学校に影響を
与え、日本のセーラー服文化の源流になったのである。