若者相手に、手頃な値段で、ちょっと目先の変わったアクセサリ
ーを売る。ヒッピーなる存在が世界を席巻していたころ東京に
登場した、路上での外国人露店。最初は針金とビーズで目の前で
制作風景を見せたりしていたが、この露店商が発展増殖して、
繁華街のあちこちで店開きしている。
扱う商品は民族色豊かなアクセサリーが多いところは変わらない
が、ライターやポーチ、ネクタイといった小物から、ブランド物の
バッグまで。
ほんの少しだけ並べて、いかにも世界放浪中に手に入れたものを
次の旅の資金のために手放すといった雰囲気の店から、まるで縁日
の屋台のようにたくさん並べた店など、それなりに個性を出して
いる。
彼らの多くは中東の人々で、こうして資金を作っては世界や
日本のあちこちを旅している。学校の休暇を利用した三ヶ月くらい
の人もいれば、3~4年になるというケースもあって、旅の形態
はいろいろのようだ。
同胞がこうして集まることになれば、おのずと連帯も生まれる。
といっても、それは資金調達に関してのことで、先に入国した
先輩から後輩へ、商売のノウハウが伝授されるらしい。ちゃんと
こうした商売を仕切るボスも存在するようで、商品の仕入れや売り
上げの管理まで彼のマネジメントという。
ノウハウのひとつに、日本の外国人信奉についてというのがある
のか、アメリカ人と名乗ったり、わざと英語交じりでしゃべったり
というテクニックを使う。ぐーすけも中野でこうした露店に出会い
スイスアーミーのロゴが入った腕時計を買った。二段式になって
いて、上蓋をあけると下には方位磁石になっているものだ。露店
の兄ちゃんは「アソビ~アソビ~」といっていた。