▽9 イクラの軍艦巻きのルーツは? | ぐーすけとりきのブログ

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 江戸前寿司には約200年の歴史があるが、イクラがネタに
使われ始めてからは、まだ60年もたっていない。江戸前寿司
の誕生期から昭和初期まで、ネタは魚貝の刺身に限られ、
いわゆる珍味系のネタは存在しなかった。


 ところが、昭和16年のこと、銀座の高級寿司店「久兵衛」
で、常連客の一人が主人の今田寿治に向かって「もっと珍しい
寿司を食べたいな。たとえば、イクラの寿司とか、うまそうだよな
ぁ」と話しかけたという。その言葉をヒントにして、今田さんは
「しかし、イクラを酢飯の上に乗せても、こぼれるなぁ」と
考えた。そして、酢飯を海苔で囲む「軍艦巻き」のアイデアを
思いついた。


 次に、その客が訪れたとき、今田さんが新考案のイクラ寿司
を出すと、これが予想以上に受けて、イクラは店の定番メニュー
のひとつになった。


 現在では、いろいろなネタが軍艦巻きにされているが、
その元祖はイクラである。