テレビの刑事ドラマで「デカが来た」とか、「デカが嗅ぎまわ
っている」と言ったセリフを耳にする。デカとは刑事を意味する
隠語だが、どうして刑事がデカなのか。どことなく外来語のよう
にも思えるが、デカは明治時代に生まれた純国産語である。
日本に警察組織ができたのは明治4年(1871)。当時、警
察官は階級が上の者は制服の洋服を着ていたが、下級の者は
私服の和服を着ていた。
四角い形をした袖を「角袖」(かくそで)という。明治時代
角袖は洋服に対する和服の意味にも使われていた。
明治7年(1874)すべての警察官に制服が支給されるように
なったが、刑事巡査の多くは身分を隠すなどの職業上の便宜から
制服を着ないで私服の和服を着ていたので、彼らは「角袖巡査」
「角袖」と呼ばれた。
その「角袖」が「くそでか」と変化し、「くそ」が省略されて
「でか」と呼ばれるようになったのである。