日本で最初の鉄道はどこに設けられたのか。
新橋~横浜間の開通は明治5年(1872年)
だが、それ以前に、別のところに鐵道が
設けられていた。
その場所は北海道の積丹(しゃこたん)半島。
安政元年(1854年)、箱館(函館)港が開港
すると、外国船の入港が多くなり、箱館では
外国船に石炭を補給するため、その需要が
増えてきた。
積丹半島に茅沼(かやぬま)とうところがある。
その炭鉱で掘られた石炭が函館に送られて
いたが、炭鉱から海岸までの輸送が困難で
なかなか増産できなかった。
そこで箱館奉行は英国人技師を雇って、
炭鉱から海岸まで約3キロの馬車鉄道の
建設をすすめ、大政奉還の直前の慶応
3年10月に完成した。
その後、この鉄道は明治新政府に引き継がれ
石炭を輸送した。車両を引いたのは蒸気車で
はなく馬(と牛)であったが、それはレールを
敷いたまぎれもない「鉄道」であり、
これが日本最初の鉄道ということになる。