▽キャリアは警察組織の「幹部候補生」
ドラマではよく、研修の一環として「キャリア」の新人が
所轄署にやってきたりする。「踊る捜査線」の真下刑事
などがそうであるが、このキャリアとは、国家公務員Ⅰ
種試験合格者の中から「警察庁」に採用された警察官
のこと。
彼らは、いわば警察組織における「エリート」と呼べる
人たちで、その数は全国の所轄署を合わせても、
わずか500人ほどしかいない。
ちなみに、国家公務員Ⅱ種というものもあり、この
合格者は「準キャリア」と呼ばれる。
キャリアと都道府県警採用の警察官、いわゆる
「ノンキャリア」との一番の違いは、出世のスピード
だ。
キャリアたちは、警察組織の「幹部候補生」として
採用されているため、最初から「警部補」の階級が
与えられる。ノンキャリアが一番下の階級である
「巡査」からスタートするのに比べると、同じ新人でも
キャリアはいきなりニ階級も上というわけだ。
キャリアも最初は交番や所轄署の刑事課などに短期
体験勤務するが、これは上に立つものとして「現場
も経験しておく必要がある」という、いわば研修のよう
なもの。あちこちの部署でお客様待遇勤務の後、
二年もすると警察庁へ戻って法令案の作成などに
従事し、同時に「警部」へと昇進。
その後も「警視」「警視正」とトントン拍子に出世し、
あっという間に県警察本部課長や警察庁課長補佐
といった重要なポストを任されるようになる。
ノンキャリアのほとんどが警部程度までしか出世
できないことを考えると、いかにキャリアが特別な
存在だということがわかるだろう。