頭取は江戸時代、歌舞伎の興行で楽屋を取り仕切
った人のことを指した。
頭取の由来は「音頭」、つまり「音の頭」で、
雅楽の管楽器の主席演奏者を指していた。
江戸後期になって歌舞伎から転じて、米開所
(取引所)の総括責任者も頭取と呼ぶように
なった。
明治2年に銀行の前身の「為替会社」が
全国8箇所に設けられたときに、出資者の
代表を頭取と呼び、3年後、国立銀行条例に
基づき、各地に銀行が出来た時もトップを
頭取とした。
しかし遅れて開業した住友銀行は、当初、
社長制をとり、「頭取」ができたのは戦後
だった。
また、信託銀行の多くはいまも社長と呼んでいる。