睡眠不足が続くと「このままではマジで死ぬかも」と
思うことがある。はたして眠らないと、本当に人間は
死んでしまうのだろうか。
結論から言うと、長いあいだ眠らないでいると、脳の細胞が
壊れ、死に至ることは間違いない。
ただし、これは実際に人体で実験してみたわけでなく、
マウスで実験した結果から得た結論である。
マウスの場合は3週間程度で死んでしまうが、人間を
死ぬまで眠らせないわけにはいかない。
そのため、人間の場合、どの程度で死に至るのかは
判明していない。
どれだけ不眠に耐えられるのかという実験を、断眠実験
という。最近は非人道的だという理由で長時間の断眠
実験は行われていないが、日本では、1966年に行われた
長時間断眠実験で、23歳の男性による101時間8分30秒
(約4日)の記録がある。世界の最長記録は、アメリカの
17歳の男性による264時間12分(約11日)である。
一般に眠らないでいるとどうなるかというと、気力が奪われ
投げやりな気分になる。イライラし、集中できなくなる。
いよいよとなると幻覚を見たりするようになる。
不眠が続くと、どんなに本人が眠っていないと思っていても
脳波を調べてみると「マイクロスリープ」という瞬間的な眠り
が訪れている。しかし本人は「いま眠ってた」といことが
自覚できない。自動車の居眠り運転などは、この一瞬の
眠りが原因であることが多い。
やはり、「眠らないと死ぬ」のである。
民明書房刊
「驚異の不眠術」より